はじめまして!!ブログ管理人のfujiです。
春先から夏にかけて気温が高くなってくると汗をかいてしまいますよね??
外回りの営業から帰ってきたら汗でビショビショなんてことも。
外回りの営業お疲れさまです、と言いたいところですがそのままデスクに戻るのはキケンな行動ですよ!!
昔は汗かいてクサくても「しかたないかなぁ」「頑張った証拠ですね」
という感じに流してくれた良き時代でした。
しかし現在は、「クサいと嫌われる」・「クサいはハラスメント」という時代だからです。
仕事バリバリのエリート社員でも、悪臭を周りに撒き散らすような人は尊敬されません。
そこで今回は、汗水流して一生懸命働く社会人のための「ニオイ対策術」について解説します。
スメルハラスメントの恐ろしさ
社会的問題で注目を浴びた「パワーハラスメント」という言葉ですが、会社内のハラスメントはセクハラやマタハラなど沢山あります。
そしてハラスメントの中で一番厄介なのがスメル(smell/臭い)ハラスメントです。
まずはスメルハラスメントの恐ろしさについて解説します。
周りが臭いを注意しにくい
「先輩、クサイですよ」なんて注意されたことありますか??
ほとんどの方がそんなことないと思います。
言動であったり社員に対する接し方とかは、上司や仲の良い同期とか二人きりになった時や、飲みの席とかでアドバイスしてもらえると思います。
しかし、生理的なことや「ニオイ」に関しては周りは注意できないのです。
逆にあなたは臭い上司に対して「クサイですよ」と注意できますか??
無理ですよね。
上司や先輩のニオイが不快な時に、女性の95.7%、男性の89.3%が注意できないそうです。
Q.上司・先輩の「におい」が不快なとき、指摘や注意できますか?
※「CanCan 誰かのニオイ「注意できない」人が過半数。三大嫌われるニオイは、やりがちなあのニオイ 」より出典
直接的に注意して人権侵害なんて言われるなんてこともありますからね。
つまりよっぽどの信頼関係や親友レベルでないと、周りの人はあなたがクサくても注意してくれないのです。
自分でも臭いに気づきにくい
周りが注意してくれなくても、激クサであれば自分で気づくでしょ??
なんて思ってませんか??
汗をかいたあとやお風呂入ったあと、寝起きなど24時間様々な自分のニオイを嗅いでる鼻は、自分のニオイに対して超鈍感です。
ちょっと汗かいてクサくなった程度では自分では気づくことはできません。
しかし周りの人からしたら、とってもクサイのです!!
家で自分のベットや枕をクサイなんて思ったことありますか??
クサイと思うどころか、自分のベットや枕のニオイに安心してしまう人もいるはずです。
最悪の場合臭いを理由にハラスメントで訴えられる
周りは注意できない、自分でも気づきにくいスメルハラスメントは、パワハラと違ってグレーな部類のハラスメントです。
しかしパワハラと同じくらい認知度も上がっており、社会的な問題になりつつあります。
スメルハラスメントの相談件数は年々増加しており、今後裁判で訴訟騒ぎになる恐れもあります。
ニオイの苦情が原因で部署を異動させられたり、あまりの体臭のクサさに耐えれず会社を自主退職した人もいるようです。
実際に2017年3月に「職場のハラスメント研究所」に、事務職の女性社員から、スメハラの相談があったそうです。
※産経新聞 【ビジネスの裏側】増えるスメハラ、悩める経営者 対応次第では人権侵害に より出典
ニオイがクサいことはセクハラやパワハラと同様に立派なハラスメントなのです。
私も過去に苦い経験がありまして
職場で可愛がっていた後輩が、強烈なワキガでありました。
直接注意することができなかったのでなんとか気づいてもらおうと、制汗スプレーをプシュとするイタズラをしていて、なんとか気づいてもらおうと必死でした。
1ヶ月後くらいに上司に呼び出されて、「後輩をいじめるな」と指導されました。マジ度肝っすね!!
悪臭の根源もその周りにいる人間もお互いに苦労する社会問題なのです。
ニオイの種類について解説
人が不快に思うニオイには体臭だけでなく沢山の種類があるのです。
口臭
口や歯周に溜った歯石からのニオイや、胃袋から上がってくるニオイがあります。
またタバコのニオイもハラスメントの原因になることもあります。
社内のエレベータがクサくなるからと喫煙後の使用を禁止している企業もありますし、喫煙ルームに消臭スプレーを置いてあることも珍しくない時代になりました。
香害
工場などから排出される煙などにより大気汚染が発生し人体にも悪影響を及ぼす「公害」。この「公害」と「香り」を掛け合わせた言葉に「香害」といった言葉があります。
香害とは柔軟剤や香水などの香りによって気分が悪くなったりすることを言います。
適度に香るぐらいなら好印象ですがやりすぎはNGです。
香水や柔軟剤の香りが強すぎて、不快に思われることもあります。
特に海外の柔軟剤はニオイが強いことが多いです。
体臭
スメルハラスメントの一番の原因が体臭です。
一番の原因であるがゆえに、体臭にも様々な種類があります。
①ワキガ
別名「腋臭病」とも言います。
世界的には圧倒的多数派であるワキガですが、日本や中国、韓国人はワキガの割合は5〜20%だそうです。
ちなみにアメリカは80%がワキガだそうです。
ワキガは先天性の遺伝であり、優性遺伝でもあります。
人間にはエクリン腺、アポクリン汗腺、皮脂腺の三つが全身にくまなく張り巡らされてます。
ワキにはこのアポクリン汗腺が集中して点在してます。
アポクリン汗腺から出る汗は少し粘り気があります。
これは糖質やタンパク質などを含んでいるからです。
糖質やタンパク質は人間の皮膚上に存在している常在菌の大好物のエサです。
エサを沢山食べてどんどん常在菌が増えることで、ワキガ特有のニオイを発することとなります。
要約すると
です。
ワキガのニオイは硫黄臭・酢のような臭い・スパイスのような臭い・古い雑巾のような臭い、など様々な表現をされます。
上記で紹介した私の後輩はスパイシーでクサすぎて、ニオイに苦い味がありました。
体臭の中で一番ワキガが強烈です。
②ミドル脂臭
ミドル脂臭とは、30〜40代の男性特有のニオイです。
頭頂部や耳の裏などからニオイが発生しており、ワキガの次にクサイと言われるニオイになります。
30代くらいから頭皮からの成分に乳酸が増えてきます。
頭皮の常在菌であるブドウ球菌が汗の中に含まれる乳酸を分解することでジアセチルが発生します。
そしてジアセチルが中鎖脂肪酸と合わさることで、不快さ全開のニオイを発します。
要約すると
です。
ミドル脂臭は脂(アブラ)のようなニオイがします。
③加齢臭
40代から頭角を表すのが加齢臭です。
皮膚を柔らかく湿潤に保つ役割の皮脂腺から油脂成分が分泌されます。
油脂成分の中のパルミトオレイン酸と過酸化脂肪が合わさって、ニノネナールという物質に変化します。
このニノネナールが加齢臭の原因になります。
加齢臭は古い油のニオイやチーズ臭、枯れ草のニオイという感じです。
加齢臭自体はさほどクサくはありませんが、ミドル脂臭と合わさることで強烈なニオイに進化します。
④汗臭
汗をかいたらクサくなる一般的なニオイです。
汗はエクリン腺から分泌され、99%が水分です。
99%が水分なので普通の汗はニオイを発することはありません。
しかし皮膚表面のアカや脂と汗が混じって、常在菌がそれらを分解することで汗臭いニオイを発します。
またエクリン腺の機能が低下すると、ミネラルを含んだ汗を出します。
ミネラルを常在菌が分解することで、汗臭いニオイが倍増します。
ニオイ対策
ニオイがどんなにクサくても、先天性のワキガでもしっかりと対策をすれば防ぐことができます。
アメリカ人の8割がワキガだからといってみんなクサイ訳ではありません。
しっかりとケアをしているからです。
自分のニオイ確認
自分で気づかないニオイをどれだけクサイのか確認しましょう。
家に帰ってきて脱いだ下着を袋の中に入れて密閉します。
お風呂を済ませた後に密閉した袋の口を少し開いて、ニオイを嗅いでみます。
どうでしたか??
そのニオイが普段あなたが周りに撒き散らかしているニオイです。
自分のニオイを再認識することで、しっかりとケアをしなければならないと思ってくれたら幸いです。
口臭対策
まずはお口のケアから説明します。
①朝食をしっかり食べよう
口臭の主な原因が唾液の分泌不足にあります。
ドライマウスの方は口臭に悩んでる方が多いと思います。
口の中のバクテリアが食べかすを分解することでニオイが発生しますが、唾液を分泌することによって唾液の中の酸素がバクテリアの動きを抑えます。
毎朝しっかりと朝食を摂ることで唾液をしっかりと分泌することができます。
ガムを仕事中噛むことでも唾液が分泌されるので口臭対策になります。
また朝食の後に歯磨きをしたら、せっかく分泌された唾液が洗い流されますので、歯磨きは朝起きてすぐが良いでしょう。
寝起きの口の中は雑菌だらけなので歯磨きは寝起きすぐ、朝食後少し時間を置いて軽く食べかすを取り除く程度をオススメします。
②歯磨きをちゃんとしよう
歯についた食べカスの中のナトリウム・カルシウム・カリウムが歯石の原因になります。
これらの成分は歯に付着して48時間後には歯石になり、歯磨きでは取れなくなります。
歯石になる前にしっかりと歯磨きをしましょう。
歯と歯の隙間に食べカスが残りやすので歯間ブラシを使うのをオススメします。
しっかり歯磨きを朝と寝る前の2回、食べカスを取り除く軽めの歯磨きを各食後の15分後くらいに3回、1日5回程度で良いでしょう。
私は食後の歯磨きのときに、軽く磨いた後マウスウォッシュを使ってます。
ノンアルコールの製品も多く、いろんな香りがあるので職場では重宝してます。
体臭対策〜汗臭〜
次に今回の記事の重要項目である体臭対策について説明します。
①良い汗をかく練習をしよう
上記でも説明したようにエクリン腺から分泌される良い汗の99%は水分で無臭です。
しかしエクリン腺の機能が低下しミネラルを含んだ悪い汗をかくことでニオイがキツくなります。
ミネラルを含んだ悪い汗は少し粘り気のあるベタベタした汗になります。
サラサラした良い汗をかくために適度な運動をしましょう。
悪い汗をかく方は運動不足により、エクリン腺の汗をかく機能が低下しているのです。
ランニングでも職場のフットサルでも良いので、運動して良い汗をかくことを習慣化しましょう。
②下着を着替えよう
アポクリン腺やエクリン腺から分泌された汗は、下着に吸収され常在菌に分解されます。
悪臭の一番の発生源は下着なのです。
下着を変えずにまた汗をかくとより強烈なニオイを発生させます。
昼休みに一度下着を着替えると良いでしょう。
③デオドラント製品でケアしよう
ニオイの発生源は下着だけでなく、皮膚上にもあります。
殺菌効果のある無香料のボディシートで脇や首筋、耳の裏まで入念に拭きあげます。
そして香りつきの制汗スプレーでケアします。
シートも香りつきだとニオイが混ざって周りから不快に思われる可能性があります。
また制汗スプレーは汗と混じって不快なニオイに変化する恐れがあります。
汗をしっかりと拭き取ってからスプレーするようにしましょう。
体臭対策〜ワキガ〜
汗臭対策をすればある程度のニオイは防ぐことができます。
しかしワキガに関してはそれだけでは不十分です。
ワキガに特化した対策について解説します
①ワキガ専用クリームを使おう
脇に直接塗るタイプのクリームが市販で沢山の種類販売されてます。
これを使用することでかなりニオイを抑えることができます。
クリームを選ぶ際はミョウバンの成分が入ったものを選ぶことをオススメします。
ミョウバンには汗を止める効果と常在菌の動きを止める効果があります。
②ワキ毛の処理をしよう
ワキ毛がフサフサだと汗をかきやすくなるだけでなく、ニオイを拡散する効果もあります。
永久脱毛してほしいところですが、まだまだ日本男性がそこまでやることに世間は認めてません!!!
なので長さを短くしたり、毛量を減らす程度に抑えておきましょう。
これだけでもかなりニオイを抑えることができます。
体臭対策〜加齢臭〜
加齢によって発生するものなので仕方ない部分はありますが、しっかりと予防することも可能です。
①食事を変えよう
加齢臭は皮脂腺から分泌された油分によってニノネナールが生成されることで発生します。
皮脂腺から分泌される油分は動物性脂肪なので、野菜中心の食生活に変えることでニノネナールの発生を防ぐことができます。
肉やチーズなどを少し減らして食物繊維やレモンや梅干しなどのクエン酸を含んだ食べ物を意識して食べましょう。
体臭対策〜ミドル脂臭〜
ミドル脂臭と加齢臭は相乗効果でニオイが増幅します。
どちらかを撃滅することでニオイがなくなることもあります。
①頭髪ケアをしよう
首筋や頭からミドル脂臭が発生します。
お風呂に入ったら丁寧に頭を洗いましょう
頭を洗う時は、シャンプーを使う前にシャワーで頭皮や髪に付着した汚れを丁寧に落としてからにしましょう。
また塩シャンプーも殺菌効果があり効果的です。
洗い上がりはさっぱりした感じになります。
手に出したシャンプーに少量の食塩を混ぜるだけで、普段通りの洗髪のやり方でOKです。
週に一度試してみてはいかがですか??
まとめ:しっかりケアをすれば臭いを防ぐことはできる
口臭も体臭もしっかりと対策すれば防ぐことができます。
しかも特別な方法ではなくどれも当たり前の方法です。
体臭に関しては汗臭対策だけで8割ほどカバーできると思います。
ただそれをやらない日本人が非常に多いということです。
たかがニオイですが、現代社会ではスメルハラスメントは重大な社会問題でもあります。
ニオイ一つで人間関係が変わることもあります。
しっかりとニオイ対策をして、仕事もバリバリできて爽やかな香りのするデキる先輩・上司を目指しましょう!!
コメント