どうも!!ブログ管理人のfujiです。
予備自衛官補訓練でも現役の自衛官同様に日朝点呼が実施されます。
6時の起床ラッパが鳴ると同時に素早くベットから飛び降りて、指定された集合場所まで迅速に移動しなければなりません。
もたついたり集合場所に来るのが遅かったりしたら、班長や当直陸曹からの厳しい指導が待ってます。
そこで今回は日朝点呼に高速で集合するコツについて解説します。
私も予備自衛官補の1段階の頃は早くもなく、遅くもない普通の人間でしたが、集合が早いヤツらから色々教わって1・2位を争うくらいに高速で移動できるようになりました。
日朝点呼の達人から学んだノウハウをあなたも吸収して、1番に集合できるようになりましょう。
自衛隊においては起きた瞬間から訓練が始まる
予備自衛官補になって班長たちからよく言われることが「自衛隊では起きた瞬間から寝るまでが訓練だ!!」ということです。
国家公務員なので労働基準法は適応されませんが、睡眠時間以外全てを国に捧げる覚悟で望まなければなりません笑
現職の基幹隊員は24時間365日が勤務時間であるという認識なのか、睡眠中でも非常呼集がいつあってもいいように物心両面の準備を怠りません。
ベットの横には3日分の準備をした背嚢を常に準備しているようです。
予備自衛官補でもいずれは予備自衛官となり、任務の招集がされれば部隊として活動することとなります。
現職ほど厳しくはありませんが、それなりの指導を予備自衛官補でも覚悟しなければならないのです。
地獄の始まりを告げる起床ラッパ
陸上自衛隊の朝は6時の起床ラッパが鳴ることで始まります。
消灯の時間は駐屯地によってまちまちですが、起床時間の6時というのは全国共通です。
『レンジャー経験のOB自衛官を起床ラッパで起こしてみた』みたいなイタズラがYouTubeでありますが、地獄の始まりを告げる合図なので自衛隊に関わる者であればこのラッパで一発起床です。
身近に自衛隊の友人がいても、冗談半分で起床ラッパを鳴らしてはダメですよ!!
起床後すぐさま隊舎前へ集合
起床ラッパが鳴ったあとはすぐさま隊舎前へ指定された服装で集合しなければなりません。
上下戦闘服に半長靴の場合もありますし、ジャー戦の場合もあります。
予備自衛官補で優しい中隊であればジャー戦ですし、厳しい中隊であれば戦闘服ですね。
私は1・2段階訓練では厳しい駐屯地で訓練を受けてたので、常に戦闘服でしたね。
起床ラッパがなって3分以内に集合を完了して不動の姿勢にて待機しなければなりません。
まぁ、予備自衛官補生にとっては3分なんてほぼ不可能なので、最初の頃は班長や当直陸曹から怒られてばっかりでしたね。
・集合場所はその都度変わる
日朝点呼の集合場所はその都度変わります。
例えば雨が降っていれば居室前の廊下になりますし、厳しい中隊であれば命令伝達機能の確認のためコロコロ集合場所を変えてきたりします。
優しい中隊であれば常に廊下前なんてこともありましたね。
集合場所や訓練内容の伝達は取締→チームリーダー→班員という感じに伝達されます。
予備自衛官補訓練で役職を持つ場合には、区隊や班への指揮命令には注意する必要があります。
予備自衛官補の役職について解説した記事があるので、気になる方は下記記事へGOです。
当直陸曹による日朝点呼
日朝点呼と日夕点呼では、班員の健康状態と脱走者がいないことを確認するために行われます。
訓練や規律が厳しい自衛隊においては脱走者は頻繁に発生するそうです。
たまにニュースになったりしますもんね。
・集合が遅いと当直陸曹からの厳しい指導
区隊全員が集合して当直陸曹の点呼を受けることとなりますが、集合が遅いと当直陸曹からの厳しい指導が待ってます。
集合目安は3分で、遅くても5分以内には集合完了しなければなりません。
5分もあれば集合できると思うかもしれませんが、班員全員が揃って集合完了になりますし、居室内の整理整頓も完璧にしなければなりません。
駐屯地にもよりますが、訓練参加者が多ければ40〜50人規模にもなります。
それだけ大人数になれば1〜2人くらいは集合がめちゃくちゃ遅いやつが混じっていたりします。
自衛隊では集団行動が基本になるので、自分が早くきていても全員が揃ってなければ意味がありません。
ひとりでも遅れれば連帯責任で当直陸曹から厳しい指導を受けることとなるでしょう。
・完璧にできていても当直陸曹の指導が待っている
集合時間や服装の状態、居室の整理整頓が完璧だったとしても当直陸曹から指導されます。
予備自衛官補という立場でも外から見れば自衛隊の一員です。
よりレベルの高いことを求められますし、それに答えても終わりのない指導が待ってます。
まぁ、予備自衛官補という教育される身ですからね。
寝起きから当直陸曹の指導は気分が下がりまくりますが、適当に聞き流しておきましょう。
日朝点呼を高速で集合できるようになるコツについて解説
起きてからすぐさま日朝点呼のために猛スピードで行動しなければなりませんが、努力で早く行動できるようなものでもありません。
すぐさま行動できるようになるには少しのコツと事前の準備が大切です。
私が所属していた予備自衛官補区隊の集合が早い奴らのノウハウをもとに、自分が作り上げた日朝点呼最速理論について解説します。
消灯前にできることは全て準備しておく
起床ラッパがなってから高速で行動するには、消灯直前での事前の準備が大切です。
起きてからバタバタとするようでは早く集合できませんからね。
些細の準備ですが、少しづつ積み重ねることで時間の短縮にも繋がります。
消灯前に準備しておくべきポイントについて解説します。
・戦闘服をロッカーから出しておこう
起きたらまず戦闘服のズボンを履きますが、戦闘服は予めハンガーを使ってベットにかけておきましょう。
ロッカーにしまったままでは、鍵を開けたりと無駄な手順が増えます。
居室を出るときにはベットを小綺麗にして、不要なものが散らかってなく、ロッカーが施錠されてなければなりません。
しかし、ハンガー程度であればベットの毛布の下にでも隠しておけばOKです。
また、ベットの配置によっては廊下や窓などからの若干の光漏れがめちゃくちゃ気になるので、戦闘服をカーテン代わりに使ってましたね。
1つのハンガーで戦闘服の上下をまとめておくと、実際に着る時に手間取ってしまうので、戦闘服の上下はそれぞれ分けてハンガーにかけておくのがポイントですね。
・半長靴をすぐさま履けるようにしよう
戦闘服の下のズボンを履いたあとは、半長靴を履くと思います。
その半長靴の準備としては、靴紐を予め緩めておくことですね。
足が入りやすくなるように靴紐を調整しておいて、なおかつ半長靴の足首のところを裏返しておけば完璧ですね。
また、靴下も半長靴の中にセットしておけば、靴下を探す手間も減りますし、5本指ソックスのような左右が決められている靴下を使うときには有効な手段になります。
・居室でのポジションを確認しておこう
居室では6〜8人が詰め込まれている狭い部屋になります。
また、2段ベットの上の人はすぐさまベットから下に降りて着替えることとなりますが、ベットの下の人と場所が重なってしまったりお互いに邪魔になります。
そこで、狭い居室を全員で有効活用するために、事前に各々がどこで着替えるか等の打ち合わせをしておきましょう。
ベットに腰掛けて半長靴を履くときに、お互いが同じ側にいてはめちゃくちゃ邪魔ですからね。
居室内のベットの配置や、各人のやり易いやり方などを加味して配置決めを行うと良いでしょう。
起床ラッパがなる前に目を覚ましておこう
起床ラッパがなる前に目を覚ましても、トイレ以外の行動は全て禁止となっています。
早く起きて着替えて準備したりとかはNGですね。
しかし、起床ラッパで目を覚ましてそれから行動するのはかなり難易度が高いです。
頭が回ってない状況で高速で戦闘服を着るのは正直無理ゲーですからね。
そこで、起床ラッパがなる前に起きれるようになりましょう。
目覚まし無しの状態で起床ラッパより早く起きることは難しいことかもしれませんが、割と起きれます。
緊張感からか、起床ラッパがなる5分前くらいには自然と目が覚めるようになります。
ちょっぴり早く起きて起床後の行動を迅速にできるように、頭をフレッシュな状態にしておきましょう。
起床ラッパが鳴った直後から高速で着替える
起床ラッパがなる直前には、一瞬だけ「カチッ」という音がしたり、営内放送のマイクのノイズ音が鳴ることがあります。
駐屯地によって起床ラッパがなる直前の挙動はバラバラですが、それを見極めて、スタートダッシュで起き上がれるようにしましょう。
急いでベットから飛び出したらあとは着替えるだけですが、着替える際にいくつかポイントがあるのでそれについて解説します。
・半長靴の靴紐はしっかり結ばない
半長靴の靴紐はそれなりに長さがありますし、しっかり結ぼうと思ったら時間がかかります。
そこで、点呼場所まで移動できる程度靴紐を結びましょう。
これによりかなりの時間短縮が可能です。
しっかりキツく紐を結ぶ必要はありませんので、それなりにゆるゆるでOKです。
あまりに緩すぎると靴紐が飛び出したり、戦闘服のズボンの裾が出たりするので自分の中の調整具合を模索しておきましょう。
・廊下を移動しながら着替える
半長靴と戦闘服のズボンを履いたら、帽子と戦闘服の上着は廊下を移動しながら着替えましょう。
集合場所はだいたい隊舎前になるので、居室前の廊下を通り、隊舎横の階段を降りることになります。
隊舎横の階段を降り切る前であれば、服装に関して注意をされることはありません。
隊舎内の居室エリアであれば、ジャー戦であろうが服装に指定はありませんからね。
ズボンと靴の準備ができたならすぐさま移動を開始して、残りは移動しながら着替えましょう。
・ズボンのチャックは止めなくてOK
戦闘服にはボタン式のチャックがあり、ボタンは4つほどついてます。
このボタンがなかなか硬くてつけるのに苦労します。
そこで、この硬いボタンをつけることは諦めましょう。
チャックが空いていても上着の丈が長いので見えることもありませんし、全く目立ちません。
余裕があるなら集合が完了したあとに、こそっとボタンをつける程度でいいでしょう。
寝起きの状態での細かな作業はかなり苦戦しますからね。
居室内の仲間をフォローする
自分ひとりが早くても、全員が集合しなければ集合完了とは言えません。
そこで居室内でのチームプレーが大切になってきます。
・遅い仲間をフォローする
2段ベットの上の人であったり、そもそも行動が遅い人は一定数います。
そこで早くしろと急かすのではなく、手伝えるところを見つけてフォローしてあげましょう。
例えばベットを整えてあげたり、窓際のカーテンを開けてあげたりと着替えが早い人が率先して動きましょう。
居室内のライトのスイッチに近い人が真っ先につけてあげることも大切なチームプレーですよね。
居室のメンバーと一丸となって高速で集合できるようにフォローし合いましょう。
・チームリーダーが居室内の最終点検をする
ロッカーの施錠状態やベットが小綺麗にされているか、カーテンを開けており電気が消灯されているか等の最終的な確認はチームリーダーの仕事です。
なのでチームリーダーは居室内を点検して一番最後に居室を出ることとなります。
班員がまだ着替えているのに見捨てて、自分が一番乗りなんてことにならないようにですね。
一番最後に居室を出て、点呼場所で班員の人員掌握をするのは大変ですが、やりがいのある役職でもあるので一度くらいは経験しておいた方が良いですよ。
まとめ:仲間と協力し合えば早く集合することができる
高速で点呼に集合するには個人に由来する部分が大きいですが、最後は同じ居室の仲間の協力があってこそです。
自衛隊では自分のことよりも周りの仲間のために行動する精神があります。
背嚢にある水筒は「自分の喉を潤すためではなく、仲間を救うために使うもの」という認識ですからね。
自分の早く行動できるスキルを磨きつつも、一足遅れている仲間を救えるように、周りに気配りしながら楽しい予備自衛官補訓練を満喫しましょう。
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