はじめまして。ブログ管理人のfujiです。
予備自衛官補になってA課程訓練に出頭するのはとても緊張しますよね??
初めての出頭ですし、駐屯地内や自衛隊の生活なんてのも想像できないですもんね。
そこで今回は
・前泊出頭で気をつけることは何?
・持ってくると便利なものは何?
・どんな準備しとけばいいの?
上記のような悩める予備自衛官補に向けて、初訓練前泊出頭攻略法について徹底的に解説します。
一般公募予備自衛官補出身の現役予備自衛官である私の記事を読み進めて、快適な予備自衛官補ライフを満喫しましょう。
備えあれば憂いなしですよ!!!
予備自衛官補A課程訓練で最低限必要なアイテム
まずは訓練初出頭に向けて、最低限準備するものについて解説します。
地方協力本部の資料を参照
予備自衛官補任官式の時に、訓練初出頭の説明を受けると思います。
その時に配布される資料の、持ってくるものリストを参考に準備しておけば最低限大丈夫です。
各方面隊の駐屯地によって持ってくるものリストは若干違いますが、大体似たような内容です。
大津駐屯地の出頭案内書の5ページに持ってくるリストがありますので、下記リンクから参照してください。
※中部方面隊大津駐屯地招集教育出頭案内
持ってくるものリスト以外で、あると快適に生活できる物については、あとで詳しく解説します。
訓練で絶対に忘れてはダメなもの
駐屯地内に一歩でも足を踏み入れると、訓練終了まで出ることはできません。
なので忘れ物を取りに帰るなんてことはできません。
絶対に忘れてはダメなものが4つあります。
②予備自衛官補手帳
③印鑑
④眼鏡
上記4つについて解説します。
① 出頭命令書
出頭命令書は、参加する訓練の2週間ほど前に送付されます。
命令書には出頭日時、出頭場所、招集期間が記載されており、防衛大臣の判子が捺印されてます。
この命令書を持ってないと、駐屯地内に入れてもらえない可能性があります。
私の同期に命令書を家に忘れたので、訓練最終日までに親に命令書を送ってもらうことでなんとか訓練に参加することができたラッキーボーイもいます。
しかしこんなことは異例中の異例なので、普通は訓練に参加できないでしょう。
絶対に忘れないように注意してください。
② 予備自衛官補手帳
予備自衛官補任命式の時に交付される予備自衛官補手帳も、忘れると駐屯地内に入ることができません。
予備自衛官補としての身分を証明する手帳なので、忘れたら絶対に駐屯地に入ることはできません。
出頭命令書と予備自衛官補手帳のセットを駐屯地正門の警衛に提示することで、駐屯地内に入ることが許されます。
③ 印鑑
印鑑を忘れると、駐屯地までの交通費や訓練日当手当が貰えない可能性があります。
実印である必要はありませんが、シャチハタは不可なので注意してください。
④ 眼鏡
A課程訓練や、その年度で出頭するのが初めての場合は健康診断があります。
視力が悪くて眼鏡で矯正して予備自衛官補に合格した場合は、健康診断の時に眼鏡で視力検査を受けなくてはなりません。
裸眼で規程視力に達していないと判断されれば、安全上訓練に参加させることができないからです。
予備自衛官補A課程訓練であると快適に生活できるアイテム
地方協力本部の持ってくるものリストだけでは、快適な予備自補生活を送ることはできません。
快適な5日間にするために下記の10個のアイテムを揃えておきましょう。
駐屯地内にコンビニはありますが、値段が高いので事前に揃えておくことをオススメします。
②洗濯ネット
③半長靴お手入れグッズ
④電気確保グッズ
⑤就寝グッズ
⑥ソーイングセット
⑦体温計
⑧デオドラントグッズ
⑨小銭入れ
⑩付箋紙
上記アイテムについて詳しく解説していきます。
項目が多いので、詳細を飛ばしたい方は下のリンクをクリック!!
前泊出頭のポイントへ飛ぶ!!
① OD・迷彩シャツ
駐屯地内に売店やコンビニ等があり、シャツなんかも購入できます。
しかし、事前に購入しておくことをお勧めします。
なぜなら、A課程の参加者が売店に押し寄せて品切れになる可能性があるからです。
駐屯地や時期によって参加者数は違いますが、私が参加した7月末のA課程訓練では200人もの参加者がいました。
また、売店で買うよりもamazonで買った方が安いです。
2枚セットでこの値段は破格ですよね。
売店だったら1着が1500〜2000円くらいしますからね。
OD・迷彩色を2枚ずつ買っておけばいいでしょう。
また、体力錬成の時に、男性は白色・女性は黒色のTシャツを用意しておく必要があります。
OD・迷彩色だけでなく黒・白など全部で8色ありますので、ついでにamazonでポチッときましょう。
体力錬成用のTシャツは2枚あれば十分です。
このTシャツは速乾性があり、サラサラした肌触りなので着心地もいいですし、洗濯してから乾くのが早いのでオススメです。
訓練以外に用途がないので、私は寝巻きのインナーとして活用してます。
② 洗濯ネット
洗濯ネットは大きいのと小さいの2枚ずつ準備しておきましょう。
訓練参加人数が多いので、3〜4人分を1つの洗濯機で洗うことになります。
なので洗濯ネットに入れてないと、自分のシャツなどの洗濯物がどれだか分からなくなります。
駐屯地の売店にも売ってますが、みんなが売店の洗濯ネットを使うとどうなるか想像できますよね??
同じ色の洗濯ネットだらけになるので、どれが自分のか分からなくなります。
ダイソーなどの100円均一で十分なので、柄が入ってる見た目でわかりやすい洗濯ネットを購入しておくことをオススメします。
③ 半長靴お手入れグッズ
半長靴(はんちょうか)とは、陸上自衛隊でのブーツのような靴のことです。
靴底に鉄板が入ってるのでそこそこ重いです。
この半長靴は、毎日課業後につま先がピカピカになるまで整備しなければなりません。
お手入れセットは居室に1セットありますが、8〜10人に対しては少なすぎです。
道具がないので整備できないという事態になるので、マイ半長靴お手入れセットを準備しておきましょう。
必要なモノは
・靴墨
・KIWIクリーム(黒)
上記4つを揃えましょう。
・磨き、仕上げブラシ
汚れ落とし用の磨きブラシ、クリームを塗って馴染ませるための仕上げブラシの2個用意する必要があります。
スーツ用の靴であれば磨きは馬毛、仕上げは豚毛を選ぶのがセオリーです。
しかし自衛隊の半長靴が相手なら、両方豚毛を選びましょう。
砂や泥などのしつこい汚れがびっしり付くので、毛の硬い豚毛を使った方が良いそうです。
・靴墨
※amazon Yahooショッピング取扱なし
|
スーツ用の靴墨を持ってるならそれをそのまま使ってもいいと思います。
しかし、自衛隊御用達の「イーグルメダル半長靴専用クリーム」をオススメします。
なんたって半長靴専用ですからね。
黒革にクリームがよく馴染むんですよ!!
仕上げ用のブラシでクリームをすくうように付けて、ブラッシングした方が効率的です。
チューブタイプだったら、出しすぎたりと色々面倒ですからね。
・KIWIクリーム
爪先をピカピカに仕上げるにはKIWIクリームが必要です。
これを使うだけで仕上がりが全然違ってきます。
爪先のピカピカ具合は、班長の抜き打ちチェックで指摘されるので怠ることはできません。
④ 電源確保
駐屯地内では生活隊舎の居室が、課業後の活動拠点になります。
二段ベットが5〜6つほど並んでおり、8〜10人の集団生活になります。
しかし、居室にはコンセントが2箇所くらいしかなく、ロッカーの裏など不便なとこに設置されてます。
なので、電源確保のために「延長タップコード」を持っていきましょう。
課業中はコンセントを抜かなければならないので、課業後にベットでゴロゴロ充電しながらスマホを触るにはそれなりの長さの「充電ケーブル」も新調しておきましょう。
延長タップコードを居室の中央に設置すれば、2段ベットの上でも2mの充電ケーブルで届くでしょう。
まぁA課程訓練でスマホをいじる暇なんて、私にはありませんでしたけどね。
⑤ 就寝グッズ
ベットの配置や居室のメンバーによっては、睡眠を妨げられる可能性があります。
なので「アイマスク」と「耳栓」を持っていきましょう。
ベットが居室の入り口側になると、廊下からの光が入ってくるので地味に気になります。
アイマスクで防御しましょう。
また、集団生活なのでイビキがうるさい奴は必ずいます。
厳しい班長に当たってしまうと、夜うなされる奴や奇声を上げる奴も出てきます。
〇〇班長〜ごめんなさい!!!
精神的に参ってしまった同期は毎晩うなされて、奇声を上げてました。
あの班長のせいで何人やめたことだろうか、思い出しただけで虫酸がダッシュです!!
3年も前の話ですし、どこかの大学ラグビーでのパワハラ問題を契機に自衛隊全体で改善されつつあるそうです。
それに第3段階の空砲射撃と実弾射撃の時に使いますので、それを見越して耳栓を買っておきましょう。
2段ベットの上の人が寝返りうつだけで、そこそこ音がうるさいので耳栓は必需品です。
⑥ ソーイングセット
貸与された戦闘服に、名札と予備自衛官補のマークを縫い付ける必要があります。
駐屯地によっては、帽子にも名札を縫い付ける必要があります。
戦闘服はそこそこ分厚く、それに名札の厚みも追加されるので針が全然通りません。
なので100円均一のソーイングセットとか、安物では太刀打ちできません。
「折れない針」と「アルミの指ぬき」、「白とOD色の糸」が必要になってきます。
私みたいにケチって安物で挑んで返り討ちに合わないように、それなりのものを揃えましょう。
⑦ 体温計
駐屯地によりますが、訓練期間中に健康管理把握表を班長に提出しなければなりません。
体温と血圧を測って記入する必要があります。
血圧計と体温計は廊下に3つほど設置されてますが、同じフロアの約40〜50人ほどで朝から争奪戦が始まります。
ただでさえ時間がないのにまさに地獄絵図です。
体温測定に時間が地味にかかるので、マイ体温計を買っておきましょう。
他人が使った体温計を使うのも、なんだか嫌ですもんね。
⑧ デオドラントグッズ
訓練が終わってお風呂に入った後でも、やることはたくさんあります。
ベットメイキングや戦闘服のプレス(アイロン掛け)、半長靴手入れや掃除など盛り沢山です。
真夏の訓練なら余計に汗をかくでしょう。
「制汗スプレー」や「ボディシート」は必ず必要になります。
また、帽子は訓練4日目まで使うので洗うことができません。
ファブリーズなどの「消臭スプレー」も必要になります。
集団生活なのでニオイには細心の注意を払いましょう。
パワハラに匹敵するくらいスメルハラスメントは、社会問題になりつつある事案ですからね。
⑨ 小銭入れ
昼休みや課業後に売店に行くことが多々あると思います。
長財布を持ち歩くのは何かと不便なので、小銭入れがあると便利です。
小さく収まるので胸ポケットや雑嚢に入れておくこともできますからね。
駐屯地によってはコンビニの場合もあるので、カードやスマホでのキャッシュレス決済ができるとこもあります。
⑩ 付箋紙
洗濯した戦闘服などはハンガーにかけて、乾燥室で干します。
例えるなら部屋全体がサウナ状態の部屋のことです。
その部屋で洗濯物だけでなく、整備した中帽や弾帯なども干します。
その時に目印を付けておかないと、どれが自分のか分からなくなります。
また、40〜50人が集団生活するので間違って取ったり、めんどくさいことが多々発生します。
巻き込まれないように自分のモノはしっかりと管理できるように、付箋紙を目印代わりに使いましょう。
ハンガーのフックの所に巻きつけるようにつけるのがコツですね。
粘着力が強く、大きめのやつを購入しておきましょう。
色付きのガムテープに名前書いて、管理してた同期もいましたね。
色々工夫して、最適解を模索してみましょう。
予備自衛官補A課程訓練の前泊出頭でのポイント
必要なものを買い揃えたら、あとはA課程訓練のために出頭するだけです。
前泊の出頭での注意点についていくつか上げていきます。
① 駐屯地には早めに出頭しておくこと
前泊出頭の門限は駐屯地によって違いますが、消灯の約2時間前くらいです。
前泊出頭では、門限ギリギリに出頭することはオススメできません。
特に初出頭であるA課程訓練の前泊ではなおさらです。
やるべきことや、制約等がたくさんあるからです。
・縫い物地獄
貸与された戦闘服の左胸付近に、名札を縫い付ける作業が待ってます。
また、右肩付近に予備自衛官補のロゴマークの『RC』ワッペンを縫い付ける必要があります。
部隊によっては、帽子の右にも名札を縫う必要があります。
この縫い物作業がとても時間がかかります。
戦闘服の厚みと名札の厚みが相まって、針がとても通りにくくなってます。
縫い方も指定されており、まつり縫いで縫わなければなりません。
糸も2本に束ねて縫うので、1箇所縫うのに早くても30分ほどかかってしまいます。
訓練初日の訓練開始式までには1セット作らなければなりません。
早めに出頭して縫い物を終わらせておけば、後々が楽になります。
縫い物に自信がない方は、早めの出頭を心がけましょう。
・風呂やコンビニが閉まってしまう
駐屯地内のコンビニやお風呂の時間は決まってます。
コンビニやお風呂は駐屯地によりますが、遅くても20時には閉まります。
また、前泊出頭の日が土日や祝日の場合は、1時間前倒しになります。
お風呂を利用できなかったら、隊舎のシャワーを貸してくれますが、コンビニはどうにもなりません。
補給路の寸断は部隊存続の危機ですからね笑
一番最悪のパターンは、お風呂に間に合うか微妙な時間に出頭してしまい、シャワーの利用許可が下りず、浴場に行きたいけど、周りのみんなはお風呂に行ったので、一緒に行動してくれるバディ探しに各居室を走り回ることですね。
隊舎外は2人以上で行動しなければなりません。
早めに出頭して、部隊行動の主導権を握ることも重要です。
② 前泊の夕飯は断っておく
訓練で前泊を申請する時に、夕飯を申し込むことができます。
しかし、食堂の時間が決まってますので、駐屯地到着時間を厳守しなければなりません。
夕飯は17時30分からなので、それより早く出頭する必要があります。
特に社会人やバイト終わりの学生などは、間に合わない可能性があります。
時間を守れなかったら、厳しく指導される可能性があるので、守れるか分からない約束はしないでおきましょう。
下記が10回の前泊出頭で導き出した、私の黄金パターンです。
⇩
・1730 駐屯地に出頭し受付等を済ます
⇩
・夕飯組が帰宅と共にみんなでお風呂へ前進
⇩
・お風呂後にコンビニで買い出し
⇩
・翌日訓練の準備、情報収集、コミュニケーション
5日間という長くツライ訓練なので、1秒でも長くシャバの空気を味わっておきたい精神ですね。
訓練準備のために早めにくる必要はありますが、思い残すことの無いようにシャバを満喫してから出頭しましょう!!!
夕飯の時に一杯ひっかけて地獄の門をくぐるのが私の恒例です。
③ 予備自衛官補同士の積極的なコミュニケーション
同じ居室の仲間とコミュニケーションをとりましょう。
これから5日間一緒に戦う仲間です。
また、A課程が終わっても、他の課程で一緒になることもあるでしょう。
訓練課程が進めばより厳しい訓練になっていきます。
その時に、絆を深めた仲間が同じ居室なら心強いです。
学校でも会社でも自衛隊でもコミュニケーションは大切です。
・自己紹介をしよう
予備自衛官補の訓練中に、自己紹介する機会はほぼありません。
唯一のチャンスが前泊日の就寝間際だと思います。
その時間帯なら、遅れて着隊した人も居室にいるでしょう。
お互いに自己紹介して顔と名前を早く覚えましょう。
5日間は居室単位での班行動になります。
食堂やお風呂への移動や、訓練中の休憩終わりでの班員の人員掌握など、班員が全員揃ってるか確認して報告しなければなりません。
そのためにも班員の顔と名前を覚えておく必要があります。
・チームリーダを決めておこう
A課程訓練初日の課業終了後くらいに、各役職決めがあります。
B課程以降は訓練初日の朝にあります。
役職は以下の4つあります。
・内務
・武器係
・チームリーダー
班に一人チームリーダーを決める必要があります。
主に課業中の人員の掌握や、課業後の班行動での指揮が主な仕事です。
前泊の時に予め決めておくとスムーズにいきます。
グダってると班長の名指しを受ける可能性もあります。
自己紹介をしてる時ぐらいにチームリーダーを決めておきましょう。
いずれはチームリーダーを経験して、号令の仕方などを覚えなければなりません。
失敗して当たり前な1段階の時に役職を経験することをオススメします。
ちなみにチームリーダーを略してチーリーと呼びます。
予備自衛官補訓練での役職や号令要領についてまとめた記事を作成したので、下記記事で予習しておきましょう。
④ 所感文の内容を考えておこう
A課程や各段階の節目に、所感文を書いて提出しなければなりません。
A4一枚ですが、訓練や課業後の合間で仕上げるのは大変です。
・生活面
・全般
・その他
上記4つの項目に分かれており、9割くらい書かなければなりませんし、誤字脱字なく綺麗に書かなければなりません。
どのような内容を書くかぼんやりと構想を考えておきましょう。
A課程の前泊の時に構想を考えるのは、何も経験してない状態なので大変だと思います。
そこで私の予備自衛官補関係の記事を見て、イメージを膨らませるのも一つの戦法だと思います!!
まとめ:初めての予備自衛官補訓練出頭は緊張の連続
未知の領域である自衛隊の駐屯地への初出頭なので緊張の連続でしょう。
自衛隊の駐屯地での生活を快適なものにするには、物心両面の準備が必須です。
この記事を参考にして、快適な予備自補生活をみなさんがエンジョイしてくれたら幸いです。
また、予備自衛官補関係の情報もブログにて発信してます。
今後もみなさんに良質な情報を提供できるように頑張ります。
コメント