どうも!!ブログ管理人のfujiです。
少子超高齢化が進む日本においては、高齢者優遇のシルバー民主主義によって日本の政治がなされています。
選挙での一票は年齢に関係なく同じ一票なので、老人優遇の政策を打ち出さないと選挙に通れない政治家たちの当たり前の反応であると言えます。
日本を良くするための政策ではなく老人ウケする政策を実施し続ける限り、日本の発展はありえないどころか日本国として崩壊待ったなしの状況に立たされているのです。
そこで今回は老人寄りの政治にシフトした経緯と、このシルバー民主主義脱却のために必要なことについて考察していきます。
なぜ日本はシルバー民主主義となったのか??
なぜ日本の政治がシルバーよりの政策を打ち出し、若者向けの政策を打ち出さなくなっていったのでしょうか。
大きな要因としては
・老人の人口が多くなった
・選挙に勝つことが目的になった
上記の2つが考えられます。
それぞれ解説していきます。
少子高齢化による人口分布の変化
世界的にも長寿大国と知られる日本ですが、少子高齢化の影響により圧倒的に老人の比率が多い国となってしまいました。
65歳以上の高齢者は2020年には3617万人で、人口の28.7%を占めるほどになりました。
※総務省統計庁 統計から見た我が国の高齢者より
上記のグラフは平成25年に統計庁より出された物ですが、2020年(平成32年)の老人人口の数を的確に推測しています。
よっぽどの天変地異や変化がない限りは、統計庁の推測通りに老人の人口は今後も続々と増えていくのです。
・少子高齢化は先進国が抱える大きな問題
経済が成熟した先進国においては、少子高齢化は確実に訪れる大きな問題であります。
内閣府によると1950年の65歳以上の割合は5.1%ですが、2015年には8.3%、2060年には17.8%まで上昇すると予想されています。
※内閣府平成30年度版高齢者白書より
これからも経済どんどん発展し医療でできることの幅が広がれば広がるほど、病気で命を落とす高齢者が少なくなっていきます。
また、経済成長により社会が安定し、今までできなかったことに挑戦することが可能になることで、結婚→出産という画一的な価値観が壊れていきました。
それにより結婚しないという価値観が育まれていることで、少子化が先進国において加速していった経緯もあります。
人間の長寿化、晩婚化や価値観の再形成による少子化が、先進国を中心とした少子高齢化の時代の原因なのです。
若者の投票率の低下
ただでさえ人口比率として少ない若者ですが、その若者の投票率の低下が顕著になってきています。
国政選挙の投票率において、20代は33%に対して60代は70%を超えています。
※総務省 国政選挙の年代別投票率の推移について
ただでさえ人口割合の少ない若者なのに投票率もめちゃくちゃに低ければ、若者の声が政治に反映されにくい状況であります。
しかし、なぜ若者の投票率がこれほどまで低いのでしょうか??
・若者に期待すらされない日本の政治
今の日本の政治を見てみれば、みなまで言わなくても分かると思いますがカスです。
カスすぎるので若者が一致団結してカスを落とすぐらいのことをするべきなのですが、カスを通り越してゴミなので、政治に対して諦めている若者が大多数なのです。
・どうせ日本の政治は変わらない
・俺の一票が政治を変えはしない
・若者冷遇の政治が通常運転
住民票を移してなくて面倒であったり、投票所までいくのが面倒であったり、どうせ変わらないことに時間を費やすのが無駄であったりと様々な思いがあり若者が選挙に行かなくなったのです。
老人よりも生活に苦しんでいる低賃金の割合の多い若者ですから、選挙にいくよりもバイト等を入れたほうが個人としては効率的です。
みんなで団結して選挙に行けばとてつもないパワーを発揮するのですが、誰も動かないのに自分だけ動くわけにはいきませんからね。
相対的に北欧のスウェーデンなどの国では若者の投票率はめちゃくちゃに高いです。
なんと85%と日本の約3倍以上の投票率を誇っています。
自分の意見をしっかり主張する国民性などの要因はあるものの、年齢関係なく国の政治に関わっているという自覚と意見が反映される政治を行なっているのでしょう。
シルバー向けの政策の方が当選しやすい環境にある
少子高齢化による人口分布の二極化と若者の投票率の低下により、老人の方が政治家を当選させる票を多く持っていることになります。
これによりシルバー民主主義が着実に形成されていくこととなったのです。
・当選することが目的化してしまった政治家たち
より良い日本の将来のために法律を作ったり政策を掲げ、それら法案や政策を実行することが政治家の至上命題です。
しかし、偏った年代別投票により、老人に優しい法案を作り政策を掲げれば当選してしまうような選挙となってしまいました。
各々が目指す理想の日本を作ることは二の次で、自身が当選しやすいような政策を掲げることが目的となってしまいました。
当選第一で政策は疎かにする、今の日本の政治は腐敗しているということです。
・老人優遇の政策の数々
医療費の増大に伴い社会保証費が増加の一途を辿る日本ですが、医療費の大半は老人の医療費に消えています。
健康保険に加入していれば医療費は3割ですが、75歳以上になれば1割負担で医療を受けることができます。
ドラッグストアの薬など使わず何かあればとりあえず病院に行くのが老人のルーティンです。
病院の待合室が老人どもの憩いの場と化しているのは、若者が納めた税金を無駄に使われている状態を具現化したようなことなのです。
また、今回のコロナ禍で一律に10万円の給付金を支給しましたが、年金で生活している老人世代は収入が下がってるわけではありません。
しかし、人口ボリュームの多い年金世代がのうのうと給付金をゲットしている一方で、給付金のツケを現役世代が税金として払うことになるのです。
子どもを育てる世代やこれから結婚して家庭を築く独身世代はそっちのけで、何も生まない老害世代が優遇される政策がシルバー民主主義の名の下に実行されているのです。
シルバー民主主義を脱却するにはどうしたらいいのだろうか
老人優遇のシルバー民主主義を脱却しなければ日本の人口がどんどん減っていくだけでなく、経済衰退し後進国と成り下がってしまうでしょう。
では、どうすればシルバー民主主義の現状を打開できるのでしょうか??
民主国家である以上は暴動やテロなんかでは変えることができませんから、国を動かす政府を変えるには選挙で政治家を選ぶしか方法はありません。
つまりシルバー民主主義脱却のために若者を政治に参画させる必要があるのです。
若者に選挙に行ってもらうのが絶対条件
老人優遇の政策を掲げ老人の支持を得て選挙に当選する政治家がいるのならば、若者の投票率を増加させて老人優遇の政策では落選するという状況を作り上げるのです。
スウェーデンみたいに若者の投票率が85%まで高まれば、否応なく若者を意識した政策を掲げることになるでしょう。
では若者が投票に行くような方法について考察してみたいと思います。
・オンライン投票を可能にする
従来の紙媒体の投票方式からオンラインでの投票方式に変えるのが最初にやるべきことです。
機械に弱い人もいるので、紙媒体を残しつつ少しずつオンライン化していくと良いでしょう。
いずれは紙を廃止して、スマホなどの端末を持ってない人用に投票所に投票用端末を用意しておけばいいでしょう。
やはり投票の一番のネックなのが「投票所まで行くのが手間」であることです。
誰しもが土日が休みではありませんし、現役世代なら仕事が平日休みの人も数多くいます。
住民票を移してなくて実家に紙だけ送られてきて投票できないとか、海外にいて投票できないとか投票に対して気軽に行えない現状を打開する必要があります。
オンライン投票を可能にすれば、いつでもどこでも片手間で投票することが可能になります。
政治に興味なくても数分の手間で済むのであれば、投票率が格段と上がるでしょう。
・投票の義務化
いつでも気軽に簡単に投票ができる環境が整ったのならば、投票の義務化にするのも手段の一つでしょう。
義務というか、投票しなければ税金の控除額下げますよとかでいいと思います。
偏った民意を反映するのでなく、国民全ての民意を反映した政治の方が意義がありますからね。
選挙権は与えられた権利ではなく、果たすべき義務であるという考え方です。
・投票の重さを年齢によって変える
若者も老人も同じ一票というのは不公平感があるとは思いませんか???
そこで年齢に応じて一票に差をつけるのが良いと思います。
若い人であるということは今後日本国に関わる時間も長いという観点から、若い人であればあるほど一票の重みが大きくなるように係数で調整してやるのです。
これにより人口分布的に多数を占める老人というアドバンテージがなくなり、若者と公平な選挙を作ることができるでしょう。
・マイナスの投票を作る
選挙の投票において、きめ細やかな採点方式で当選者を決めてないという欠点があります。
しかし採点方式で選挙をするのは些か問題があるので、当選して欲しいプラスの一票と当選して欲しくないマイナスの一票を作りましょう。
これにより特定の年代に偏った政策を掲げても、プラスとマイナスで相殺され当選には叶わないでしょう。
老人にも若者にも世代関係なく、万人が幸せになれるような政策を掲げる政治家が当選する仕組みができるのです。
結局シルバー民主主義は変わらない
どれだけ理想を語っても、今の現状を打開しようと動く政治家が現れてもシルバー民主主義の体制は一生変わることはないでしょう。
まるで多数決のような民主主義においてはシルバー世代の意見がまかり通ってしまい、その意見が間違っていたとしてもチェックする多数もまたシルバー世代である以上は現状維持のままになるのです。
政治家の大半がシルバー世代
政治家は法律を作ることが仕事ですが、自分たちが不利益になるようなことはしません。
つまり、シルバー世代の政治家が大半を占める国会において、シルバー世代が不利益になるようなことはしないのです。
・当選すればどうでも良い腐敗した政治家たち
前述しましたが日本の政治家の目的は当選することです。
正直シルバー世代とかどうでもいいと思っているでしょう。
ただたまたま選挙で大多数の票を保有している層なので、選挙に当選するためだけにシルバー世代に顔色を伺いながら政治を日々頑張っているのです。当選するために!!!
政治家としては世界最高水準の給与体系、新幹線や飛行機乗り放題、使用目的不明でもOKな政務活動費など盛りだくさんです。
一般的な国会議員は基本給と夏冬のボーナスで約2000万円くらいですが、そのほかの諸々の手当が2000万円ほどあります。
国会議員になれば年収4000万円という破格の待遇が待っているのです。
こんだけの高給が待っているなら政策とかどうでもいいですよね。
当選することのみに執念を燃やす政治家がいても不思議ではありません。
シルバー世代は現状維持を望む
シルバー世代も自分に不利益な政策を望まないので、現状維持の今のままで良いと思っています。
ツケを将来に回さない、自分の孫にツケを回さないと口で言っても本心ではそうは思っていません。
環境の変化に対応できない老害たちは、環境が少し変わってしまうだけで立ち行かなくなることを知っています。
なので、シルバー世代に忖度してくれるシルバー国会議員を選びます。
日本を良い方向に変える政治家を選ぶのでなく、何も変えない政治家を選んでいるのです。
若者が行動することはない
腐敗した政府、シルバー優遇の政治、行動しても変われない現状など、若者には厳しい仕打ちが待っています。
そんな中で若者が率先して選挙に行くことはありません。
若者の一票は多く集まってこそ意味はあるが、個別の一票では日本を変えることはないと若者自身が自覚してるのです。
自覚しているというか、諦めて無理矢理そのように納得してるのです。
多数決では少数は勝てないように、シルバー民主主義に若者が立ち向かっても勝てないのです。
まとめ:今後も日本はシルバー世代ファースト
誰もが動かず現状維持を望み、その現状を打開するには少ない若者という構図の日本においては今後もシルバー世代のための政治が行われるでしょう。
有権者の大半がシルバーですし、政治家もシルバーなのですからね。
しかし、このまま諦めても現状は変わりません。
自助の国日本で生き抜くためのスキルを身につけるのが必須項目でしょう。
そして、一縷の望みに期待して投票には行っておきましょう。
シルバーであろうとも民主主義では選挙での投票以外に意見を主張する手段がないのですからね。
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