予備自衛官補の訓練でキツかったことや楽しかったことなどについて解説します『現役予備自衛官の実体験』

JSDF hack
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どうも!!ブログ管理人のfujiです。


予備自衛官補の50日の出頭訓練や予備自衛官の5日間訓練などは、一般的にキツいイメージがありますよね。

陸上自衛隊の訓練なので甘いものではありませんが、過度に恐れる必要はありません。


そこで今回は予備自衛官補3年予備自衛官1年経験した私の実体験に基づいて、予備自衛官訓練のキツいところや楽しかったところ、メリット・デメリットについて解説します。


ネットで探しても、予備自衛官訓練の生の声や実態についてぶっちゃけた内容までなかなかありませんよね?


これから予備自衛官を目指そうとするあなたの一助になれば幸いです。


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予備自衛官補訓練で感じた楽しかったことやメリットについて解説





まずは予備自衛官補訓練で楽しかったことやメリットなど、ポジティブなことについて解説します。


予備自衛官補訓練全てが貴重な経験である


当たり前のことですが、一般人であれば経験できないことが予備自衛官補訓練では経験することができます。


この貴重な経験は予備自衛官補の訓練でしか経験できないものばかりです。

社会人や学生でありながら、陸上自衛隊の一部に触れることができるのです。


特に貴重な経験だったなと心に残ってるモノについて解説します。

・3段階訓練での実弾射撃訓練


予備自衛官補3段階目のI・J課程訓練では、64式小銃での実弾射撃訓練があります。

日本において小銃を的に向かって合法的に撃てるのは、この予備自衛官補訓練だけでしょう。


引き金を引いた時の衝撃と爆音耳にキーンとくる感覚は射撃でしか味わえないでしょう。


射撃がしたいがために予備自衛官を目指すミリオタ達もチョコチョコいましたからね。


自分を守る・仲間を守る・国民を守る小銃を扱うのは、人生においてとても貴重で心に残る経験でした。


・2段階訓練での催涙ガス体験


予備自衛官補2段階のE課程訓練では、特殊武器防護訓練があります。


この訓練では防護マスクの脱着訓練を行います。

脱着だけでなく、訓練用の催涙ガスを充満させた天幕の中に突撃します。


最初は防護マスクの効果でなんともありませんが、班長からの「マスク取れ」の号令により地獄を見ることとなります。

YouTubeに予備自衛官補訓練の催涙ガス体験があったので、乗っけておきますね。


催涙ガスを浴びれば涙や鼻水が滝のように流れていきます。

それだけでなく、肌がヒリヒリしてとても痛いです。


催涙ガスを浴びる経験なんて、人質をとった立て籠り犯にしか経験できないことですからね。

これも貴重な経験ですね。


・陸上自衛隊の駐屯地内での生活


予備自衛官補の5日間訓練では前泊で駐屯地の門をくぐれば、シャバに出れるのは訓練終了の5日後になります。


訓練中や課業後も現職自衛官と同じように駐屯地内で生活することとなります。


今まで柵の外からしか眺めてなかった世界に、足を踏み入れて生活することになるのです。


課業後も武器手入れや自主練に励む自衛官候補生や一般曹候補生を見学できるのは、なかなかない経験です。

自衛隊のインターンとして経験するために、予備自衛官補訓練に出頭する学生もちらほらいますからね。


独特な雰囲気の駐屯地生活もそこそこ楽しかったですね。


幅広い人脈を増やすことができる


予備自衛官補訓練では学生から社会人まで、様々な属性の人間が集まります

年齢層も18〜34歳と幅広いですね。


しかも技能予備自衛官補ならば、看護師や医者・弁護士や自動車整備士など多様な職種の人間が集まります。


さながら異業種交流会に様変わりしますからね。


キツくも充実した訓練を共に過ごす仲間なので、それなりの繋がりは作り易いです。

全く環境の違う友人を作るには、SNSが発達した現代といえども簡単なことではありません。


しかし、予備自衛官補の訓練のおかげで、今でも連絡をとって飲みに行く8才下の戦友ができましたからね。

予備自衛官補の訓練は、少し特殊な社交の場なのです。

副業禁止の会社に勤めててもお金をゲットできる


予備自衛官補や予備自衛官の訓練に出頭したら、日当手当が支給されます。

一日8000円程度なので高額ではありませんが、ちょっとしたお小遣い稼ぎにはなります。


しかも副業禁止の会社に勤めてても、予備自衛官を禁止にしてる企業はないでしょう。

国が推進してる施策なので、企業が簡単には反対できないのです。


貴重な経験ができてお金も貰えるなんて一石二鳥ですね。


予備自衛官の訓練でどれだけ稼ぐことができるのか過去記事で説明してるので、参照してみてください。

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予備自衛官補訓練で感じた辛かったことやデメリットについて解説




次に予備自衛官補訓練で感じた辛いことやキツかったことなどの、ネガティブなことについて解説します。


予備自衛官補訓練はまじでシンドイ


予備自衛官補訓練を受ける駐屯地によりますが、まじで訓練が辛すぎです。

訓練中だけでなく課業後も辛すぎです。


私は1・2段階は訓練や指導がキツめの駐屯地だったので、尚更キツく感じます。

それを経験してたので、3段階は天国と錯覚するくらい楽勝でした。


駐屯地によってさじ加減が違いますが、訓練受講生が多い駐屯地がキツめになるようですね。


私が特にシンドイ思いをしたことについて解説します。

・予備自衛官補2段階G課程訓練の25Km行進


予備自衛官補訓練の中で特に辛かった訓練が25Km行進です。

64式小銃や装具を含む約15キロの装備を背負っての行進です。


F課程の戦闘訓練もかなりキツかったですが、戦闘訓練は仲間との連携などもあり達成感を感じれる訓練です。


しかし、25Km行進は達成感もなく、地味なダメージが8時間ずっと足の裏と背骨に襲ってきます。



重い装備を背負ってなので背骨にダメージがくるのでしょうね。

1ヶ月くらい背骨が痛かったのを今でも覚えてます。


二段階の訓練はどれもキツかった記憶しかありませんが、楽しくもなく苦痛な訓練は25Km行進がダントツですね。


二段階訓練について詳細が知りたい方は下記記事へGOですよ。

・時間が全然なくて辛い


6時に起床して22時に消灯するまでゆっくりする時間がほとんどありません。

訓練中は分単位のカリキュラムを集団行動でこなす必要があるので、早めの行動が大切になります。

昼休みも次の訓練の準備もあるのでダラダラはできませんでしたね。


時間がないのは課業後も一緒なので、風呂は20分飯15分で捌いてましたね。

課業後は半長靴やベットメイキング、戦闘服の整備や訓練の予習・復習で大忙しです。


めっちゃ忙しいのに、取締やチームリーダーなどの役職持ちになるとマジ地獄です。


訓練後半になると慣れてくるし、周りのみんなもできるようになるので楽ですが、1段階ではみんな半人前なので相当キツいですね。


・怖い班長や専任助教に当たると地獄


予備自衛官補の教育担当は、駐屯地の中にある複数の中隊が持ち回りで担当します

その中隊に怖い班長や専任助教がいたらドンマイですね。


訓練内容のハードさもですが、班長や専任助教のゲキも精神的にダメージきますからね。


今はパワハラが社会問題として認識されてるので、昔みたいに厳しい指導をする班長も少ないとは思います。

しかし、駐屯地内では外のルールは通用しませんからね。


それなりの覚悟を持って訓練に挑む必要があるでしょう。

予備自衛官制度についての理解を得にくい


最近は災害派遣などで予備自衛官の認知度も多少は上がってきました

それでも「予備自衛官て何??」という感覚が一般的です。


それだけでなく、「会社サボって遊びやがって」という感情を抱く人もいるでしょう。


予備自衛官ということを理由に会社内で無下に扱わないこと、という一応の法整備はされてますが罰則がないので実質機能してません。


いくらでも理由をつけてプロジェクトから外したり、イジメじみたこともされる可能性は大いにあります。

予備自衛官という身分と制度への理解不足が精神的に辛いことですね。


私は幸い今の部署ではある程度理解してもらえてますが、北陸にいた頃はそれで辛い思いをしたこともあります。

この問題は個人ではどうすることもできないことなので、耐えるしかありませんね。


文句を言われないくらい本業で成果を出すしかないでしょう。


本業との日程調整が難しい


駐屯地では訓練参加のしやすさを考慮して土日を挟んだ5日間の訓練を設定してますが、それでも3日間は有給を使う必要があります。

住んでる地域によっては前泊のためにもう1日使う必要があります。

無事5日間の訓練が終了しても、次は5日間の本業が待ってます。


会社員と予備自衛官補訓練の両立は本当にシンドイです。


予備自衛官の訓練であれば分割出頭が認められてますが、予備自衛官補には適応外です。


A〜J課程のカリキュラムと本業の調整が不可能になって、やめていく予備自衛官補も少なからずいます。


大学生でも夏休みでなければ授業を欠席する必要があります。

授業を欠席することに理解のない教授であったら、訓練を諦めることになるでしょう。


3日間訓練であれば出頭率上がりそうなんですけどね。

河野防衛大臣!!どうにかなりませんかね??

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まとめ:辛いことも楽しいこともある予備自衛官補訓練





今となっては予備自衛官補訓練は楽しかったなと思えますが、訓練を受けてる最中は本当に辛くて何度辞めようと考えたことでしょうか

実際に予備自衛官補から予備自衛官になるのは大体5〜10%ほどらしく、ほとんどの人が辞めていくようです。


しかし、fujiblogでは予備自衛官関係の情報も発信しています。

情報収集事前の準備をしっかりすれば、快適な予備自衛官補訓練を送ることができるでしょう。


これからも優良な予備自情報を発信していくので、あなたも予備自衛官に任官できるように頑張ってください!!!

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