どうも!!ブログ管理人のfujiです。
訓練に必要な物を準備して、予備自衛官補訓練に参加すると思います。
事前に用意するものは各都道府県の地方協力本部からの案内がありますが、案内に書いてある持ってくる物リストは最低限の物だけです。
快適な予備自衛官補訓練を送るには、持ってくる物リストに追加してアイテムを揃える必要があります。
そこで今回は、元一般予備自衛官補で現役一般公募予備自衛官の私が、予備自衛官補訓練で必要な持ち物について解説します。
予備自衛官補の厳しい訓練を快適なものにするには、事前の準備が超大切ですよ!!!
予備自衛官補訓練に必要な持ち物リスト:訓練編
予備自衛官補訓練中にあると便利なアイテムや、事前に準備しておいた方が良い持ち物について解説します。
一応中部方面隊の109教育大隊での、最低限の持ってくる物リストについては下記を参照してください。
※中部方面隊109教育大隊招集教育訓練出頭案内のリンク先はこちらから!
また、課業外にあると便利なモノについては下記記事で詳しく解説してるので、まだ見てない人は下記記事要チェックですよ!!
予備自衛官補訓練1段階で必要な持ち物
1段階訓練で必要な物・あると便利な物について解説します。
出頭案内の携行品のページに記述されてるモノについても、こちらで一部解説がてら紹介しますのでご了承ください。
また、ほとんどのアイテムは駐屯地内のPXや売店に売っていますが、売店価格はちょっぴり高いですし、買いに行く手間等もあるので事前に揃えておく方が良いでしょう。
・ブラックテープ
黒色のビニールテープですね。
64式や銃剣の部品脱落防止のために使用します。
駐屯地内の売店に売ってはいますが、ちょっと高めです。
使用量も半端なく、1段階の訓練といえども5日間の訓練で新品1個では足りなくなることもあります。
ホームセンターの5個セットとかだとかなり格安で手に入るので、事前に準備しておいた方がお財布に優しいですよ。
1段階のA課程から最終課程のJ課程までお世話になるマストアイテムですので、先を見越して購入しましょう。
・ねじりこ
自衛隊では通称ねじりこと呼ばれてるアイテムがあります。
園芸用の針金である「ねじりっこ」のことですね。
ねじりっこというワード自体が一般的ではありませんが…
このねじりこも64式小銃の脱落防止に使用します。
小銃の脚止めリングと規整子にねじりこを巻きつけます。
脚止めリングが小さく落ちても気づきにくいからです。
部品の落失は自衛隊にとって脅威ですからね。
見つかるまで部隊全員で捜索するハメになりますからね。
・脱落防止フック
1段階のC課程訓練以降から毎回使うことになります。
腰に巻く弾帯にサスペンダーや弾嚢、水筒入れなどを装備します。
それらの装備品が落ちないように脱落防止フックを使います。
区隊から支給される黒色の紐を使っても良いですが、毎回結ぶのが面倒なので脱落防止フックを使うことをオススメします。
ワンタッチでフックがかけれるのでかなり便利ですね。
次の課業に備えて装具を整える時に、時間のかかる紐じゃぁお話になりません。
ただでさえ時間に余裕のない訓練ですし、チンタラやってたら班長たちからの厳しいゲキが飛んできますからね。
・ピアノ線
完全に見栄えの問題になるのでピアノ線は正直どうでも良いです。
しかし、ほとんどの予備自補が買ってましたね。
戦闘帽のインナーとしてピアノ線を入れることで、戦闘帽のシルエットが引き締まります。
これをすることで、なんだかできる風の感じになります!!
取締りやチームリーダーの戦闘帽が見栄え悪かったら、コイツ仕事できなさそうやなって思っちゃいますもんね。
半長靴の爪先のテカリ具合や戦闘服の線の入れ具合など、変なところに美意識がある陸上自衛隊ならではの風習でしょうね。
・銃剣止め
銃剣止めは、銃剣と弾帯とを繋ぐための脱落防止用の紐です。
銃剣止めの金具を銃剣に挿して使用します。
教育中隊によっては貸与してくれるところもあります。
しかし、この銃剣止めは小さいので非常に失くしやすいです。
5日間訓練の最終日の物品返納に備えて、前日に洗って物干場で干してたらいつの間にか無くなってたりなんてあるあるです。
特に訓練参加人数の多い1段階では特にあるあるです。
失くしましたじゃ済ませてくれないのが自衛隊なので、貸与された銃剣止めを使わないでそのまま返納するのも一つの手段だと思います。
私も訓練中は、無くした時のお守り代わりとして1個隠し持ってましたね。
自分がしっかり管理してても、他人の間違い等で紛失することもあるでしょう。
予備自衛官補訓練で一番無くしやすいアイテムがこの銃剣止めなので、保険をかけておいても良いでしょう。
・迷彩手袋
C課程の戦闘訓練や射撃予習の時に使います。
2段階でもそこそこ使うので、頑丈なモノを選びましょう。
しかし、厚手の手袋だと小銃の扱いが難しくなるので薄手の手袋を選ぶと良いでしょう。
洗った後に乾きにくいのもあるので、薄手でかつ頑丈な手袋を選ぶのがポイントです。
・迷彩、OD色Tシャツ
訓練参加前に買っておくべきマストアイテムがこの迷彩・OD色Tシャツですね。
サラリとした肌触りのメッシュ生地なので着心地が良いですし、乾きやすいので夏場の訓練でも大活躍です。
迷彩・OD色それぞれ2枚ずつあれば良いでしょう。
駐屯地のコンビニにも売ってますが、圧倒的にこちらの方が安いです。
駐屯地にもよりますが、A課程訓練の参加人数によってはTシャツが品薄になることがあります。
私が中部方面隊の駐屯地でA課程訓練を受けたときは、訓練参加人数は2個中隊4区隊の総勢約200名ほどでした。
それなりの在庫がある位にしても、質の良く安いシャツは速攻でなくなるので事前に準備しておくのが良いでしょう。
また、秋〜冬にかけての訓練に備えて、長袖のシャツも準備しておきましょう。
戦闘服の中に半袖と長袖の2枚を着込んでおけば、12月頭くらいまでなんとかなります。
暑いのも辛いですが、寒さの中行う訓練も非常に辛いです。
長袖はメッシュ素材よりも、ヒートテックのような少し厚手で暖かい素材のやつを選ぶと良いでしょう。
・半長靴整備セット
自衛隊において半長靴の爪先のテカリ具合は重要視されます。
しっかりメンテナンスしてないと指導の対象になります。
隊舎の居室に1セットは準備されてますが、8〜10名では1セットでは足りません。
しかも、靴墨が無くなったりしたら班長室まで貰いに行ったりとクソ手間です。
班長室の入室要領をクリアできずに、いつまでも入れないなんてこともしばしばです。
よってマイ半長靴整備セットを準備しておきましょう。
豚毛のブラシを2個、自衛隊御用達の靴墨であるイーグルメダル、爪先のピカピカを作るためのkiwiワックスがあれば文句なしです。
時間の無い課業後を有効活用するにも、これらの3点セットは必須のマストアイテムです。
・ジップロック
D課程の10キロ行進の時に使います。
大きなサイズと小さなサイズの2種類あると良いでしょう。
背嚢を背負って行進をしますが、その中に予備の戦闘服や衣類等を全てジップロックで防水処置してから入れます。
衣類別に防水処置をするのでそこそこの枚数のジップロックを使います。
売店価格はコンビニばりに高いので、近くのスーパー等で購入しておく方が良いでしょう。
どうせ2段階の25キロ行進の時にも使うので、買いすぎても無駄にはなりません。
同期は防水処置にハマったのか、訓練出頭の度に自分の衣類等をジップロックしてましたね。
予備自衛官補訓練2段階で必要な持ち物
1段階訓練と比較して専門的な訓練の多い2段階ですので、必要なアイテムもそこそこあります。
2段階訓練で特に必要と思ったアイテムについて解説します。
・半長靴用の中敷
2段階訓練では地獄の25キロ行進が待ってます。
合計約15キロほどの装具や小銃、背嚢を背負っての行進なので、ずっしりと重みが足にきます。
そこそこの値段しますが、自衛隊御用達の中敷なので効果は抜群です。
私は10キロ行進が楽勝だったので、標準装備のまま25キロに挑みましたが足の裏が死にました。
同期の何人かがこの中敷を装備して25キロ行進に挑んでましたが、足の負担が全然違うそうです。
6〜7時間ほど歩く25キロ訓練なので、それなりに良い中敷を準備しておくことをオススメします。
私のように地獄を見ますよ!!!
・5本指ソックス
5本指ソックスも25キロ行進の対策アイテムです。
普通の靴下だと25キロも歩けば、指と指が擦れて豆ができやすくなります。
行進の途中で豆が破けたりなんかしたら本当に地獄ですよ!!
一歩一歩刺すような痛みと耐えながらの行進は、体力うんぬんの問題じゃありません。
5本指ソックスであれば、指同士の摩擦も軽減されるので豆も出来にくいでしょう。
日朝点呼の時に5本指ソックスだったら、履くのに苦戦して集合に遅れる可能性があるので行進の時だけにしておきましょう。
寝起きの高速着替え中に5本指ソックスは難易度高めですからね。
・肘サポーター
3段階の実弾射撃の前段として、2段階訓練ではチョコチョコ射撃姿勢の訓練があります。
その時に伏せ撃ちの姿勢で左肘がかなり痛くなります。
左肘が真っ赤になるくらいになるので、肘サポーターがあると良いでしょう。
厚手の素材だと射撃姿勢が安定しないので、薄手の肘サポーターを選びましょう。
・銃剣バンド
銃剣バンドとは、弾帯に装着してる銃剣の鞘を太ももに縛るためのバンドになります。
バンドで縛らないと鞘がフラフラ動いて邪魔です。
特に戦闘訓練の第4匍匐前進の時に銃剣が邪魔になります。
またそれだけでなく、戦闘訓練の突撃準備の時にもバンドがないと苦労します。
突撃準備は伏せの状態で、小銃の弾倉交換と付剣をします。
小銃に付剣するために鞘から銃剣を引き抜く時に、鞘がバンドで固定されてないと抜きにくいです。
片手でしかも敵の銃弾に当たらないようにするため、肘を立てないように右腰付近の銃剣を抜くのはかなり苦労します。
しかも銃剣にはストッパーがあり、それを押しながら抜くので激ムズです。
この付剣が出来ないと「突撃にぃ〜〜前へ!!」という自衛隊で2番目くらいにカッコイイフレーズを言うことができませんよ。
1番目はやはり「状況開始」ですかね。
年季の入った動画ですが、自衛官候補生の戦闘訓練の演習動画がありました。
付剣に苦戦するところが動画の後半らへんにあるので興味のある方は見てください。
OD色の作業服なんて今は使ってませんからね。
かなり昔の訓練風景であると言えます。
予備自衛官補訓練3段階で必要な持ち物
3段階の訓練ではついに実弾での射撃訓練があります。
国内で一般人が合法的に銃を撃てるのはこの予備自衛官補訓練だけでしょう。
緊張感のある訓練ですが、楽しんでいきましょう。
・耳栓
実弾射撃を行う際は必ず耳栓を着用しなければなりません。
人それぞれ耳栓との相性があるので、3段階訓練が始まる前に耳栓との相性を把握しておきましょう。
しっかりと耳栓が着用できなかったら鼓膜が破れたり、キーン音が数日間ずっと耳に残ったりします。
最悪の場合そのまま耳鳴り等が治らないなんてことも。
モルデックスの耳栓はソフトな質感ですが、潰しても低反発マット的なノリでじわじわと膨らんで耳の隙間をきっちりとカバーしてくれます。
私は3段階の射撃訓練だけでなく、消灯後の同室の同期のイビキ対策に使ってました。
起床ラッパは聞こえにくいですが、起床ラッパの5分前に自然と目が覚めるので問題なしでした。
起床ラッパより早く目が覚めるのは自衛隊あるあるですね!!
まとめ:持ち物を万全にする準備が訓練の難易度をグッと下げる
必要な物資は売店に行けばほとんどそろえることができます。
しかし、値段が高かったり、訓練に慣れてない頃は売店まで行く動作がかなりの負担になります。
昼休憩に必要なものを買いにく時間がなかったり、1人行動はNGなので一緒に行ってくれるバディを探すのも面倒ですもんね。
事前に余裕を持って必要なアイテムを揃えておけば心にゆとりができますし、何よりそのアイテムで訓練がかなり楽になります。
ゼロの状態から訓練に必要なアイテムをそろえるにはそこそこ金額がかかりますが、訓練に参加すれば手当が付きますので、出し惜しみせずにアイテムを揃えましょう。
厳しい予備自衛官補訓練ですが、買い揃えたアイテムがあれば快適に訓練を過ごすことができるでしょう。
コメント