どうも!!ブログ管理人のfujiです。
コロナショックを契機に日本の労働環境が劇的に変わっていき、会社に依存しない転職を前提とした労働環境が構築されつつあります。
スキルなしでの転職は無謀ということで、スキルを身につけるために資格取得が盛んになりつつあります。
そんな中数多の資格の中で圧倒的人気を誇ってるのが日商簿記ですよね。
簿記の入門試験に位置する簿記3級を、まずは取ってみようとする社会人の方は多いのではないでしょうか。
しかし、普段の業務で簿記に関わることのない人からしたら、未知の分野を勉強して簿記試験に合格できるかどうか不安ですよね。
そこで今回は簿記未経験の私が短期間で簿記3級試験を合格した方法について解説します。
私自身も工場勤務なので簿記とは無縁な人間ではありましたが、94点という高得点で簿記3級試験を一発で合格することができました。
この記事を読み込んで、簿記3級試験一発合格を目指しましょう。
簿記3級試験に必要な勉強時間について解説
簿記試験の登竜門に位置する簿記3級ですが、入門レベルだからと言って手軽に合格できる簡単な試験ではありません。
巷のネット記事とかでは
・簿記3級試験1週間で合格できる方法について解説
・独学でも1週間で合格可能です
なんていうとても夢のあるような記事がたくさんあります。
しかし、これは簿記の知識に近しいものが事前にあったり、勉強が得意な高学歴の人にのみ当てはまることです。
本業をこなしながら独学で勉強する人や、簿記未経験の簿記知識を有してない人には当てはまりません。
簿記3級試験の合格率は50%前後でありしっかり勉強すれば合格できる試験ではありますが、1週間程度の勉強量で合格できるようなものでもありません。
簿記3級試験の勉強時間は80〜120時間程度
一般的に簿記3級合格に必要な勉強時間は80〜120時間と言われています。
独学で勉強すれば100時間以上は必要ですし、大原やクレアールといったスクールを利用すれば80時間程度でしょう。
独学であれば3〜4ヶ月くらいはかかるでしょうね。
私の場合は3ヶ月で簿記3級試験を合格
前述しましたが私は工場勤務の肉体労働者であり、簿記とは無縁の仕事をしています。
また専門学校卒ということもあり、高学歴ということでもないので平均的な知能であると思ってもらって構いません。
私の場合は簿記3級合格までに約3ヶ月の勉強時間を設定しましたが、同時平行でFP3級の勉強もしてました。
最初の2ヶ月は簿記とFPの両立で勉強してたので、簿記3級の勉強時間としては大体70時間くらいですかね。
簿記の知識がなくても、独学でも、スクールを活用しなくても、簿記3級は3ヶ月で合格することは可能です。
毎日2時間勉強すれば簿記3級は2ヶ月で合格可能
私の場合はFP3級との同時平行であったので約3ヶ月という勉強時間がかかってしまいましたが、簿記3級のみに集中して学習すればより早く試験に合格することが可能です。
毎日朝夕の2時間の学習を平日5日間確保できるなら、簿記3級は2ヶ月以内で合格することは可能です。
1日1時間でも土日に勉強時間を確保できるなら同様に2ヶ月で合格することはできますし、勉強時間をうまく工夫して確保できるなら1ヶ月以内に合格することも可能かもしれませんね。
簿記3級を短期間で合格するための勉強方法について解説
簿記3級の勉強を通じて感じたことは、「簿記は積み重ねの科目である」ということです。
勉強した分だけ点数に反映される科目であるので、1週間勉強しただけで合格できるようなものではないということです。
しかし、本業をこなしながら勉強時間を確保しなければならないビジネスパーソンにとっては何ヶ月も簿記の勉強に費やすわけにはいきません。
そこで私が実践した勉強方法と、2ヶ月以内に簿記3級試験合格できるスケジュールについて解説します。
余談:簿記3級学習にスクールは不要
合格率が約50%という決して楽勝ではない簿記3級試験ですが、簿記3級の学習方法としてスクールに通う必要はありません。
簿記3級というのは簿記において基礎的な部分のみになるので、理解に苦しむような難解な部分はありません。
実際に私が独学で94点という高得点を取ったことが論より証拠ではないでしょうか??
手厚いサポートや質問し放題といったスクールならではのメリットはありますが、スクールは料金が高すぎです。
TACや大原やクレアールなどの有名なスクールはありますが、どれも1〜3万円とそれなりの料金がかかってきます。
・参考書2冊だけで簿記3級の合格は可能
私が簿記3級試験の勉強に使用したのは参考書2冊だけです。
私が使用した参考書はTACが出版しているスッキリわかるシリーズですね。
このシリーズからテキストと予想問題集を購入して勉強しました。
初学者にとって未知の領域である簿記を、このテキストでは絵を多用してイメージしやすいように解説してくれます。
この2冊であれば3000円でお釣りがくるくらいのコストなので、お財布に超優しいですね。
参考書2冊で2ヶ月以内に簿記3級合格までのカリキュラムについて解説
平日2時間の勉強量=1ヶ月に40時間の勉強量を確保できるなら、2ヶ月以内で簿記3級を合格することは可能です。
90点という高得点ではなくギリギリ合格レベルなら、1ヶ月ちょいくらいの勉強期間で十分でしょう。
勉強スケジュールとしては
・3週間でテキスト3周読み込む
・5週間はひたすら過去問を解く
といった感じですね。
1ヶ月ちょいくらいで合格を目指すなら、過去問を解く期間を半分にする感じですね。
それぞれの勉強スケジュールについて解説します。
・3週間でテキストを3周読み込む
まずは簿記3級のテキストを3周読み込みましょう。
使うテキストはスッキリうかるシリーズのこれですね。
まず1周目は簿記とはなんぞや??という部分を解消するために、軽く流し読む感じでパラパラと読みましょう。
分からない部分や理解できない部分があると思いますが、分からないところは気にしないでOKです。
2周目と3周目の読み込みでは章ごと練習問題が設定されているので、章を読み終わったら練習問題を解いて理解を深めましょう。
スケジュールの目安としては1週間で1周読み込むといった感じですね。
2・3周目の練習問題では思うように解けない部分が多々あると思いますが、前半の3週間では解けないところが出てきて当然です。
分からなくても答えを見て理解することができればOKですし、後半の予想問題の数をこなせば理解力もついてきます。
最初の3週間は簿記になれるイメージで準備運動として捉えて気楽にいきましょう。
・5週間で予想問題集を5周解こう
テキストの読み込みが終わったら、試験までの残りの時間はひたすた試験問題を解く期間になります。
使うのはスッキリうかるシリーズのこいつですね。
この予想問題集は結構バカにできなくて、試験前日に解いたところがそのまんま設問3のところに出てきました。
ピンポイントの予想にびっくりしましたが、こいつに命を救われたといっても過言じゃないですね。
スケジュール管理としては1週間で1〜9回の予想問題集をひたすら解く感じですね。
最初の1周目はほとんど解けないでしょうが気にしてはいけません。
私も1周目は60点前後でしたが、周回を重ねるごとに点数が上がっていきます。
間違った部分を見直して、次の時には間違えないようにしましょう。
予想問題集の解説で理解できなければ、参考書に戻って学習しましょう。
また、勉強のモチベーションや分析のために試験の点数と設問ごとの点数を記録しておきましょう。
私の場合は2周目から記録を取り続けましたので以下のように試験回数は46回となってますが、簿記試験のために6周予想問題集を解きまくりましたね。
試験当日に2回予想問題集を解いたので、56回問題を解いたことになります。
1周目より2周目の方がより良い点数を取れるように、前回より点数が悪くなればどこが悪かったのか分析できるようにメモでもエクセルでも良いので記録することが大切です。
分かる部分を確実に解き、分からない部分を解消していくことができれば4周目くらいには90点台後半連発することができるでしょう。
簿記3級ネット試験の対策も必要
今まで簿記試験はペーパー試験で3級は2時間の試験時間でした。
しかし、ネット試験が開始されたことでパソコンで回答するCTB方式になり、試験時間が60分に短縮と大幅な改訂が実施されました。
ネット試験実装によりいつでも好きな時に試験を受けることができるようになりましたが、やはり試験時間の短縮とパソコンでの回答という改訂部分がペーパー試験とはまた違った難しさを生むことになります。
・簿記試験の時間管理を徹底しよう
試験当日に時間が足りなくて不合格になるパターンが多くなっているので、試験のペース配分を徹底しましょう。
簿記3級ネット試験は全部で3つの設問に分かれており
・設問1→仕分け
・設問2→補助簿・伝票会計の穴埋め等
・設問3→精算表・財務諸表
上記のような構成になっています。
王道の解き方は1→3→2と解いていくのがセオリーですが、私は1→2→3と順番通りに解きました。
私の解き方のポイントとしては、設問2を5分だけ解くです。
設問2は出題範囲が広くて出題パターンも多様の割に配点が少ない部分ではあります。
しかし、設問3の精算表や財務諸表は一つの仕分けがずれると全てがずれる性質があるので、王道の順番だと設問3でつまづいたら設問2に到達する前に時間ぎれになります。
そうならないための私の試験での時間管理としては、
15分で設問1を解く
↓
5分で分かる部分だけ設問2を解く
↓
25分で設問3を解く
↓
5分で設問1・3の見直し
↓
10分で設問2を解く
上記のようにしました。
設問1・3を完璧に回答できなかった場合、カギになるのが設問2です。
設問2で半分の10点でも獲得できていれば、設問1・3で多少コケてもカバーすることができます。
ネット試験の60分という短い時間では少しのミスが焦りにも繋がるので、予想問題集を解く時にも時間を計りながら解くようにしましょう。
・仕分けは省略文字を使うことに慣れよう
実際の試験でパソコンに直接メモを取ることはできないので、配布される白紙に仕分けをかくことになります。
その時に仕分けの勘定科目を略語で書くことで、時間の短縮を図ることができます。
具体的には下記みたいな感じですね。
仕入れ→仕
受取手形→受テ
受取手数料→受テス
減価償却費→げんかひ
減価償却累計額→げんるい
現金→C
下書きに書いた勘定科目なんて自分が見て理解できればいいので、省略できるものはどんどん省略していきましょう。
めんどくさい漢字は全てひらがなでOKですし、自分流の略語でもOKです。
見間違いを誘発しないように注意して、時間の短縮ができるように工夫してみましょう。
・設問1の仕分けはパソコン上で解く
簿記3級の設問1は仕分け問題15問です。
そこそこのボリュームがあるものの、1問1分くらいのペースで解かなければ後半がキツくなります。
そこで時間短縮のために、白紙に仕分けを書いてパソコンに転写するのではなく、直接パソコン上で回答するようにしましょう。
画面と仕分けを書いた白紙の目線の行き来を短縮して時間を稼げますし、転写する際の写し間違えを防ぐこともできます。
問題文のすぐ下に回答を記入するところがあるので、問題文を逐一確認しながら回答できることもメリットですね。
私自身はネット形式の過去問を解いたことがなかったのでぶっつけ本番での挑戦でしたが、なんの違和感もなく仕分けをパソコン上で解くことができました。
紹介したスッキリの過去問にはネット対策試験問題もついてますが、Windows環境でしか使用できないのでマックユーザーの私はこれを活用することができませんでした。
しかし、ぶっつけ本番でもどうにかなるので、パソコン上で仕分けを完結させるという事前情報だけでも十分でしょう。
まとめ:簿記未経験でも短期間で簿記3級合格は可能です
本業や勉学で簿記に触れたことのない未経験の人でも、1日2時間の学習時間を確保できるなら2ヶ月で簿記3級試験を合格することは可能です。
要領が良い人や勉強時間を週に10時間以上確保できるなら、1ヶ月で合格することも不可能ではないでしょう。
簿記は積み重ねの科目なので、勉強に打ち込んだ量が結果として反映されます。
やればやるほど、仕分けを解けば解くほど合格に近づくので、諦めることなく簿記3級に向けて努力しましょう!!!
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