東証一部企業に入社して約10年の社員が大企業のメリット・デメリットについて解説

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どうも!!ブログ管理人のfujiです。


新入社員の内定先や中途採用の転職先として大企業が憧れの的であったのは昔の話ですよね。


終身雇用の崩壊コロナパンデミックの時期にも満員電車で出社しなければならない大企業の社員なんて、現代では意味のない肩書となりました。


時代は刻々と変化していき、令和という時代の節目がサラリーマンという働き方の転換期と言っても過言じゃありません。


大企業はオワコン、これからは個人の時代であるという風が吹き始めてます。



しかし、日本の高度経済成長期を支えてきたのも大企業のおかげであるのも事実です。

高度経済成長期からバブル期なんて伝説の時代ですからね。

東京23区を売ればアメリカ全土を購入できるなんて言われてましたからね。



そこで今回は時代の転換期だからこそ改めて、日本の経済の礎を築いてきた大企業で働くメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。


ちなみに私は東証一部上場の大企業に勤めて11年目の底辺社員です。


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大企業で働くメリット




時価総額1.5兆円越えの大企業に勤める私が、まずは11年間勤めた中で感じたメリットについて解説していきます。


大企業は比較的ホワイトである


大企業オワコンと言っても、中小企業に比べれば比較的ホワイトですね。

ブラック企業に対して厳しい法的処置をとる時代ですが、ブラックな企業はいつまで経ってもブラックですからね。


コンプライアンス遵守の大企業は、ホワイトなところが多いですね。


・有給休暇を取りやすい


大企業であれば有給休暇を普通に取得することができます。

上司にお伺いをしたりなどの無駄な配慮は一切なしです。


まぁ、労働者の権利ですから当然のことですけどね。


人材不足が嘆かれる日本企業ですが、大企業にはある程度の人員が揃ってます。

有給を取られたくらいで仕事が回らないなんてことはありません。

代わりの要員はいくらでもいますからね。


職種にもよりますが、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの大型連休も充実してます。


私の部署では年末年始の休暇が10連休ですが、前後1日ずつ有給をくっつけて12連休にするのがスタンダートですからね。

仕事納めと仕事始めにあえて作業を入れてないので、出社しても作業がないですからね。

作業がないなら出社する時間が無駄なので、有給処理で12連休にしますもんね。


有給を取りやすい大型連休があるのは大企業の大きなメリットではないでしょうか。


・サービス残業は少ない


ひと昔前ではサービス残業が常態化してましたが、働き方改革により時間外労働の上限規制が設定されました。


また、それに付随してサービス残業は悪であるという風潮は出来上がりつつあります。

てかそもそもサービス残業は違法ですからね。


従業員にサービス残業をさせた場合の罰則は、労働基準法において「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」と定められています。 

この罰則は経営者法人である会社そのものが背負わなければなりません。


中小企業であればサービス残業が横行してるところも未だにあるでしょうが、大企業であれば比較的サービス残業は少ないと言って良いでしょう。


従業員にサービス残業をさせても、社会的イメージの低下のダメージは計り知れませんからね。


大企業は充実した教育カリキュラムがある


中小企業では入社後OJTのみの教育で、いつのまにか戦力としてこき使われることも珍しくありません。

しかし、大企業では教育がOJTのみなんてことはあり得ません。


入社してから管理職に上がるまでの要所で適切な教育を実施します。

一般的には

新入社員研修
若手フォロー研修
スキル取得研修
幹部社員養成研修

などの研修があります。


社員の成長を社員任せにせずある程度は教育する機会を与えられるのは、大企業のメリットと言って良いでしょう。


大企業ならではの資金と人脈を駆使して、外部講師を招いての研修他企業と合同で刺激し合うような研修などもありますね。


・階層別研修


階層別研修とは、年齢や役職によって必要な知識・能力を身につける研修です。

新入社員研修
若手フォロー研修
幹部社員養成研修


上記が階層別研修と言えるでしょう。


若手の頃であれば目の前の仕事を覚えることがメインになりますが、後輩が増えていくにつれて後輩の指導など求められる能力が変わってきます。

係長や課長に上がっていくのならば、部下のマネージメントや業務の調整・管理など仕事内容が幅広くなってきます。


会社内での立場に応じた業務を遂行できる能力を身につけてもらうのが階層別研修なのです。


・職種別研修


職種に応じた専門的なスキルを身につける研修が職種別研修といいます。


例えば、経理と営業では求められる能力が全然違いますよね。

経理は簿記お金の決算についての知識が必要ですが、営業では商品を買ってもらうためのネゴシエーションスキルプレゼンテーションスキルが必要ですからね。


私の職場は工場なので、低圧電気取扱研修やアルミ溶接研修など少しマニアックな職種別研修がありますね。


大企業ならではの福利厚生


福利厚生が充実してるのは大企業で働く大きなメリットですね。


通勤手当や住宅・家賃手当、扶養手当や保育料手当など基本的な福利厚生は網羅してます。

また、それだけでなく大企業ならではの福利厚生も充実してます。


・社内保険制度


会社が独自で作ってる医療保険や生命保険などの保険制度があります。

会社で働く従業員とその家族にのみ加入資格があるのがほとんどです。

部外者は完全NGということですね。


企業によって内容がかなり変わってきますが、一般的な保険と比較して料金が安く内容が充実してます。

入社してすぐの独り身なら会社の保険だけでOKでしょう。


また、自動車保険も団体割引を利用して加入することもできるので、社外の保険に加入するにしても20〜30%引きで保険に加入することもできます。


給料の少なさを、こういうところでカバーしてる大企業はそれなりの数あるでしょう。

給料を上げると社会保険料の会社負担分も上がりますからね。


・資産形成


大企業では従業員の資産形成の助けになるような制度を設定してることがあります。

メジャーな制度としては

企業型確定拠出年金
従業員持株制度
社内定期預金

ですね。

企業型確定拠出年金(DC)


iDeCoの企業バージョンと考えてくれれば良いです。

iDeCoと違って会社の後ろ盾があり、手数料や口座管理費を会社が負担してくれます。


退職後の資産形成を手伝ってくれるのはありがたいですね。


確定拠出年金について詳しく知りたい方は、下記記事で勉強してみましょう。




従業員持株制度


大企業で働く従業員の特権がこの従業員持株制度ですね。

従業員持株制度を利用することで、自社株を毎月お得に買い付けることが可能ですからね。


毎月の購入金額に対して数%が持株配当金で還元されたり、毎月小口で買い付けるのでドルコスト平均法が効いてきますからね。

安定的に株式投資を行うことができるでしょう。


持株会の詳細や持株会の資産運用術について解説してる記事があるので、興味ある方は参照してみてください。

社内定期預金


メガバンクと比較したら比較的高めの金利を設定してることがあります。

まぁ日本の銀行の金利なんてゴミなんで、所詮はどんぐりの背比べですけどね。


しかし、社内定期預金の良いところは給料から天引きされるところです。

自分で貯金ができない人にとってはこの強制力はかなり効果的です。


この給料から予め天引きされる定期預金の強制力により、無理のない範囲でコツコツと他力で貯金することができます。


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大企業で働くデメリット




福利厚生や教育カリキュラムなど、大企業で働くとそれなりの恩恵を受けることができます。

しかし、いいことずくめの大企業なんてものは存在しません。


次に大企業で働くデメリットについて解説します。


社内でのみ通用するスキルが身に付く


大企業では充実した教育カリキュラムが設定されてますが、その教育やOJTを通じて身につけたスキルは今いる社内でしか通用しません。


大企業の敷地から一歩でも外に出てしまえば、市場価値の低い人材に成り下がってしまうのです。

社内スキルが身に付く=個人スキルが身に付いてない、ということですからね。


・効率重視の縦割り化された組織体系である


中小企業では商品企画からプレ作成、商品製造に関する手配やマーケティングや販売まで一つのチームでゼロの状態からゴールまで携わることができるでしょう。


しかし、大企業では効率化重視のため担当ごとに部署が分かれており、販売の部署なら販売だけにしか携わらないなんてことが当たり前です。


社運をかけた一大プロジェクトなら特命チームで全てに携わることも可能でしょうが、定例業務であれば守備範囲の狭い自分の仕事を淡々とこなすだけです。


これでは世の中に通用するスキル・人材に育つなんてことは難しいでしょう。


細かに縦割り化されてるので、隣の部署の業務内容をほとんど把握してないということは大企業あるあるですね。


狭い範囲の自分の業務にしか特化してない人材なんて市場価値皆無です!!


・マニュアル化されたルーチンワーク


大企業では親切なくらいマニュアルが制定されており、そのマニュアル通りに仕事を行うことになります。


最初は覚えるのに必死かもしれませんが、覚えてしまえばルーチンワークになってしまいます。


ルーチンワークは非常に楽ですが、自分の成長には一切繋がりません。

ルーチンワークのマニュアル作業なんてものは、目を瞑って作業してるのと同義語ですからね。


マニュアル化された作業というものは、誰でもその作業をマニュアルに基づいて施行することができるということです。

マニュアルさえ守ってくれれば働く人は誰でも良いということです。


スキルアップどころか、社内での立ち位置も危うくなりますね。


簡単な入力作業や軽作業であれば、正社員でなく契約社員やAIで代替可能な世の中ですからね。


・転職できない


大企業に勤めていると意識的にスキルアップや人材価値を高める努力をしなければ、市場価値の低いまま年齢だけを重ねることとなります。


30代でも転職できる時代になりつつはありますが、それは世間に通用するスキルを有した中途採用が活発になってるだけです。


社内でしか通用しないスキルを持った社員なんて存在価値は皆無です。


個人スキルも身に付けないまま大企業という中途半端に守られたぬるま湯に浸かっていると、転職すらままならない茹でガエルになってしまいます。


大企業の給料はそれほど良くはない


東証一部上場の大企業に勤めてるからと言って給料が良いとは限りません。

有価証券報告書にその会社に勤める従業員の平均年収が記載されてますが、あくまで平均ですし残業や各種手当込みの金額になります。


私が勤める会社では有価証券報告書には平均年収が600万円後半でしたが、平社員では入社30年目で月に20時間ほど残業をしてやっと届く水準です。


係長や課長や部長、バカみたいに残業をしまくってる社員が平均を上げまくってるだけです。


大企業に入社して1年目の給与明細について詳しく解説してる記事があるので、大企業の真実を知りたい方は下記記事へGOですよ!!

・頑張っても上がらない給料体系


入社して10年はどんなに頑張っても、頑張り以上の給料をもらうことは不可能です。

日本のサラリーマンという給料体系がそのように出来上がってるのです。


20代の働き盛りの労力を搾取して、耐えて頑張れば30代でそれなりの給与とポストを与えるかもね、という感じですからね。


給与体系の仕組み上どんなに頑張っても給料が上がらないのは宿命と言って良いでしょう。


・同期と給料の差が開かない


学歴によって最初の給料の金額は変わってきますが、入社してからは昇給額に大きな差が開くことはありません。


ボーナスの時期に少し多めに貰ったとか、基本給が1000円多くなったとかその程度です。

同期でスーパーエリートとポンコツ社員の給料を比較しても、年間だと5〜10万円程度の差でしょう。


10万円はそれなりの金額かもですが、労力を報いるには少なすぎですね。

めちゃくちゃ頑張ってもポンコツ同期とその程度の差なら、頑張らない方がお得かもしれませんね。


・平社員だと給料はゴミ同然


サラリーマンが給料を上げるには、係長や課長などのポストに早期に着くことが必須です。

毎年の昇給額がゴミでも、ポストが与えられると給料が大幅アップしますからね。


逆をいうなら、平社員で居続けるといつまでたっても給料が上がらないことになります。


定年間際のベテラン社員でも、若手係長より給料が下なんてことは当たり前にある事実ですからね。


大企業で給料を上げるには出世するしかないのです。


大企業だと出世するのが難しい


給料を上げるには出世するしかサラリーマンには方法がありませんが、大企業では出世することすらハードモードなのです。


課長や部長なんてものは夢物語であり、係長すらなれないなんてことも。


大企業ではほんの一握りの社員にのみポストが与えられるのです。


・ポストが少ない


業務の効率化人員の削減などで、複数あった部署を一つにまとめたりしてます。

それだけでなく人口減による市場が縮小していく日本では、新たな事業を立ち上げたりなど攻めの事業展開を積極的にやっている企業はそう多くはありません。

現状を維持するために、経費や人件費などのコスト削減で急場を凌いでる状況です。


社内で働く社員の数が少なくなるなら、社員をマネージメントする管理職などのポストが少なくなっていくのも自然の摂理です。


大企業ではAIやRPA導入など、これからもどんどん人員を削減していくでしょう。

それに伴いポストもどんどん無くなっていくのです。


・総合職でないと出世できない


大企業であれば一般職総合職で採用区分が分かれてます。

社員の約2割が総合職という感じですかね。


部長や課長などのポストは基本的に総合職がなります。

幹部社員としての活躍を期待されての入社ですから当然のことですね。


つまり、一般職がポストに就くには総合職に勝たなければなりません。

しかし、入社の時点ですでに勝敗は決まってます。


とてつもない努力犠牲優秀さに恵まれれば、一般職でもポストに就くことは可能かもしれませんね。


まぁ常識的に考えて一般職が総合職に勝つなんてことはほぼ不可能です。

勝負を挑んで勝とうとする努力を別の方向に向けたほうが良いでしょう。



総合職と一般職の違いについて詳しく知りたい方は、下記記事を読み込みましょう!!


転勤でどこに飛ばされるか分からない


日本を代表する大企業たちなので、営業エリアは日本各地です。

採用の時点である程度エリア分けはされるでしょうが、九州や西日本エリアなどざっくりした感じでしょう。


大阪で勤務してたのに山口へ行けなんて突然言われることもあるでしょう。


私は福岡で勤務してましたが、新規事業所立ち上げのために北陸に4年ほど飛ばされましたね。

営業エリアが広い大企業なら尚更でしょう。


・突然の転勤辞令


会社の転勤辞令は前触れなく突然やってきます。

もちろん車で行ける距離の店舗異動程度であれば、前日くらいに突然言われるでしょう。


大きくエリアを跨ぐ異動であれば、10日前くらいに辞令をもらうでしょう。


辞令の内容は1ヶ月前くらいから決まってるはずなのに、ギリギリまで教えてくれません。

これも大企業あるあるですかね。


部署や事業所が変わる程度ならまだ可愛い方です。

グループ会社に出向なんてこともあり得ますからね。



せっかく彼女といい感じで結婚間近なのにとか、夢のマイホームを購入したとかそんな事情は一切配慮してくれませんからね。


転勤で飛ばされたら2〜3年は希望の場所に帰ってこれないでしょう。


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まとめ:良いところも悪いところもあるのが大企業




メリット・デメリットがある大企業ですが、就活や転職先として大企業が良いとも悪いとも言えません。


人それぞれ価値観や許容できる範囲が違うので仕方ないことだと思います。


個人的には大企業のメリットだけ享受して、不足してる部分を自分の力で補うのが最適解なのかなと思います。


大企業会社員✖️副業✖️資産運用=令和時代のサラリーマンの生き方!!


上記のような掛け算を基本にし、大企業への依存度を少しずつ下げていけばいいのかなと思ってます。


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