どうも!!ブログ管理人のfujiです。
過去にソーシャルレンディングについての記事を書きました。
結論としては、投資初心者にはソーシャルレンディングはあまりお勧めではありません。
私自身もソーシャルレンディングを使った投資をやってましたが、2020年1月の投資募集案件を最後に一切追加で投資してません。
あまりお勧めしない理由については、上記記事にて解説してるので参照してみてください。
そんなソーシャルレンディング業界ですが、唯一マシだなという企業もあります。
それは、ローリスク・ローリターンが売りのfundsという企業です。
そこで今回は、fundsがマシである理由や特徴についてと、fundsでの私の運用実績について公表したいと思います。
お勧めしないという他人の言葉を鵜呑みにするのではなく、実際に自分の目で判断してソーシャルレンディング業界の価値を見極めましょう。
ソーシャルレンディング企業 fundsの特徴について解説
まずはソーシャルレンディング業界の中で、なぜfundsが一番マシなのかについて解説します。
元本割れしにくい体制である
fundsが募集する投資案件は、元本割れしにくいような仕組みです。
・上場企業のみの投資案件
・リコースローン
・リスク表示が明確
上記3つの仕組みが、ソーシャルレンディングの中でfundsが比較的安全であるといわれる所以です。
それぞれ深掘りしていきます。
・上場企業の投資案件のみ取り扱ってる
投資先の企業の顔が見えるのは、ソーシャルレンディングにおいてはかなり重要なことです。
しかもそれが上場企業であるなら信憑性は十分ですね。
上場企業であるなら財務三表でのファンダメンタル分析や、会社ホームページでの中期経営計画などの事業ビジョンを閲覧することが容易です。
企業経営がまともであるかの判断を客観的に行えるのは、投資先を見極める重要な材料になります。
・リコースローンという方式を採用してる
fundsの投資案件においては、事業成功の可否にかかわらず借り手企業の全財産が借入金の返済原資に当てられます。
つまり、お金を借りてチャレンジした事業で赤字を出してお金を返せなくなったら、企業内からお金を絞り出してでも返しなさいよ、ということです。
この仕組みのことをリコースローンと言います。
リコースローンを採用してるソーシャルレンディングは今のところfundsだけであり、これにより借り手企業のデフォルトがない限りは元本は返ってくることになります。
元本割れの可能性がなくなったわけではありませんが、リコースローンの仕組みにより限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
・リスク表示が明確である
※funds リースバック事業「あんばい」ファンド#11より
上記の画像は、fundsで募集中のファンドです。
fundsでは上記のように、ファンドのデフォルト時のリスク表示が明確で分かりやすいです。
別のソーシャルレンディング会社ではページの一番下であったり、小さく注意書き程度なんてことも珍しくありません。
中にはPDF資料で長々と分かりにくい文言で説明してくるところもあります。
fundsでは分かりやすい表示ですし、ファンド内容の説明でもその精神が随所に垣間見えます。
投資初心者にとって親切設計であるのは評価すべきポイントですね。
手数料がほぼ無料である
fundsでは下記の表のように手数料がほぼ無料です。
項目 | 金額 |
会員登録に関する費用 | 無料(0円) |
口座開設に関する費用 | 無料(0円) |
口座管理に関する費用 | 無料(0円) |
指定口座への出金手数料 | 無料(0円) |
funds内のデポジット口座という、運用前の待機資金用の口座への入金手数料はかかります。
しかし、楽天銀行やSBIネット銀行などのネット系銀行の振込手数料はタダなので、上手く活用すれば余計な経費は掛かりません。
出金手数料が有料であるところが大半ですが、fundsは無料なので企業努力の賜物ですね。
ファンドの利回りが低めなので少しの手数料も大ダメージですが、経費が一切かからないのはfundsの強みですね。
1円からファンドに投資することができる
一口1万円以上や5万円以上などの制約があるところが大半ですが、fundsでは1円単位から投資をすることができます。
これを活用すれば、配当金をすぐさま別のファンドに再投資することも可能です。
再配当により複利効果を高めることができ、ロスの少ない運用をすることができます。
口座に眠ってるだけのお金はいわゆる死金ですからね。
お金を生まないお金を作らないような効率の良い投資は、資産運用において大切なことなのです。
fundsでの運用実績について公表
私がfundsを使ってどれだけの配当金を獲得できたのか、ファンド募集時の予定と結果などについて詳しく解説していきます。
ざっくりと結論からいうと
・2019年7月から利用開始
・合計5本のファンドに投資
・元本割れ無し
・配当遅延無し
・運用終了2件
・投資元本 748273円
・獲得配当金 11786円
です。
私が投資してきた5本のファンドについてそれぞれ詳しく解説します。
fundsファンド:リースバック事業「あんばい」ファンド#2
東証一部上場企業である、株式会社インテリックスの募集ファンドです。
リースバックサービス利用者は持ち家を売却しお金をゲットしつつも、そのまま家賃を払うことで家に住むことができます。
インテリックス側は家賃収入と、退去後のイノベーションリフォームを物件に施し売却するという2つの方法で利益を獲得します。
この事業の根幹である物件の取得費用を工面するためにファンドを利用した、といったところでしょう。
ビルを建てて入居者を募る一般的な不動産事業ではないところに魅力を感じ、投資することにしました。
・運用予定と実績
運用期間は約11ヶ月、税引き前の予定利回りは3%です。
投資金額は20万円、ファンド終了後の配当金合計は5539円です。
下記の表が、配当予定と実績の一覧表になります。
No. | 分配日 | 分配金額(元本+利益) | 源泉徴収税額 | デポジット口座入金額 | |
1 | 予定 | 2019/10/25 | 0円+1,035円 | 211円 | 824円 |
実績 |
2019/10/25 |
0円+1,035円 | 211円 | 824円 | |
2 | 予定 | 2020/1/24 | 0円+1,512円 | 308円 | 1,204円 |
実績 |
2020/1/24 |
0円+1,512円 | 308円 | 1,204円 | |
3 | 予定 | 2020/4/24 | 0円+1,496円 | 305円 | 1,191円 |
実績 |
2020/4/24 |
0円+1,496円 | 305円 | 1,191円 | |
4 | 予定 | 2020/7/22 | 200,000円+1,496円 | 305円 | 201,191円 |
実績 |
2020/7/22 |
200,000円+1,496円 | 305円 | 201,191円 | |
合計 | 5539円 | 1129円 | 204410円 |
配当金は約3ヶ月ごとに、予定通りデポジット口座に振り込まれました。
1日の遅れもなく、1円のズレもなく完璧な仕事ぶりでした。
元本割れすることなく無事終了したファンドです。
・ファンドの詳しい利回り計算
税引き前と税引き後など、正確な利回りについて計算したいと思います。
・投資期間 338日
・投資終了後から振込までのラグ 22日
・投資元本 20万円
・税引き前配当金 5539円
・税引き後配当金 4410円
投資期間は338日ですが、運用終了後から22日後に元本と最後の配当金が入ってきたので、運用期間は360日ということにします。
計算の方法としては、XIRR関数というモノを使用します。
XIRR関数とは、配当リターンの取得時期が一定でない場合の内部収益率を求めるための関数です。
内部収益率とは投資リターンを計る一つの指標であり、とりあえず利回りと考えてくれればOKです。
厳密には違いますが、説明の簡略化のためそのように理解してもらうと助かります。
このXIRR関数を使えば、株式の配当金や売却益までを加味した利回りなども計算することができます。
つまり、どのような金融商品でも正確な価値を計ることの出来る高度な物差しなのです。
XIRR関数を使った利回り計算
XIRR関数を使って、年利を出してみました。
・税引き前年利→2.84%
・税引き後年利→2.26%
税引き前の予定年利は3%でしたが、上記のような結果となりました。
運用終了から振込までの22日のタイムラグを入れなければ、利回りは3.02%でした。
fundsファンド:Kudan Deep Tech ファンド#1
※funds Kudan Deep Techファンド#1より
東証マザーズ上場企業である、kudan株式会社の募集ファンドです。
AIの人工知覚のソフトウェア開発を目的としたファンドになります。
fundsの募集ファンドの中では珍しく、事業系のファンドだったので投資してみました。
不動産系のファンドばかりでは、なんだか味気ないですからね。
・運用予定と実績
運用期間は約11ヶ月、税引き前の予定利回りは2%です。
投資金額は20万円、ファンド終了後の配当金合計は3660円です。
下記の表が、配当予定と実績の一覧表になります。
No. | 分配日 | 分配金額(元本+利益) | 源泉徴収税額 | デポジット口座入金額 | |
1 | 予定 | 2020/1/24 | 0円+657円 | 134円 | 523円 |
実績 |
2020/1/24 |
0円+657円 | 134円 | 523円 | |
2 | 予定 | 2020/4/24 | 0円+997円 | 203円 | 794円 |
実績 |
2020/4/24 |
0円+997円 | 203円 | 794円 | |
3 | 予定 | 2020/7/22 | 0円+998円 | 203円 | 795円 |
実績 |
2020/7/22 |
0円+998円 | 203円 | 795円 | |
4 | 予定 | 2020/10/23 | 200,000円+1,008円 | 205円 | 200,803円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
合計 | 2652円 | 540円 | 2112円 |
配当金は約3ヶ月ごとに、予定通りデポジット口座に振り込まれました。
予定通りの配当ですが、まだ運用中のため4回目の配当と元本は返ってきてません。
とりあえず今のところは順調といったところでしょうか。
・ファンドの詳しい利回り計算
税引き前と税引き後など、正確な利回りについて計算したいと思います。
・投資期間 265日
・投資元本 20万円
・税引き前配当金 2652円
・税引き後配当金 2112円
まだ運用が終了してないので、3回目までの配当で利回りを計算します。
3回目の配当の時に元本が返ってきたと仮定してXIRRを使って計算します。
XIRRを使った利回り計算
XIRR関数を使って、年利を出してみました。
・税引き前年利→1.80%
・税引き後年利→1.43%
税引き前の予定年利は2%でしたが、上記のような結果となりました。
4回目の配当を考慮してないので、若干低めの年利がでますね。
予定通り4回目の配当が出たとしたら、税引き前の年利が1.98%でした。
fundsファンド:リースバック事業「あんばい」ファンド#4
※funds リースバック事業「あんばい」ファンド#4より
東証一部上場企業である、株式会社インテリックスの募集ファンドです。
最初に紹介したファンドと同じファンドです。
配当利回りだけ低め設定の全く同じものですね。
・運用予定と実績
運用期間は約12ヶ月、税引き前の予定利回りは2%です。
投資金額は10万824円、ファンド終了後の配当金合計は1988円です。
下記の表が、配当予定と実績の一覧表になります。
No. | 分配日 | 分配金額(元本+利益) | 源泉徴収税額 | デポジット口座入金額 | |
1 | 予定 | 2020/3/25 | 0円+469円 | 95円 | 374円 |
実績 |
2020/3/25 |
0円+469円 | 95円 | 374円 | |
2 | 予定 | 2020/6/25 | 0円+508円 | 103円 | 405円 |
実績 |
2020/6/25 |
0円+508円 | 103円 | 405円 | |
3 | 予定 | 2020/9/25 | 0円+509円 | 103円 | 406円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
4 | 予定 | 2020/12/25 | 100,824円+502円 | 102円 | 101,224円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
合計 |
977円 |
198円 | 779円 |
配当金は約3ヶ月ごとに、予定通りデポジット口座に振り込まれました。
予定通りの配当ですが、まだ運用中のため3・4回目の配当と元本は返ってきてません。
とりあえず今のところは順調といったところでしょうか。
・ファンドの詳しい利回り計算
税引き前と税引き後など、正確な利回りについて計算したいと思います。
・投資期間 202日
・投資元本 10万824円
・税引き前配当金 977円
・税引き後配当金 779円
まだ運用が終了してないので、2回目までの配当で利回りを計算します。
2回目の配当の時に元本が返ってきたと仮定してXIRRを使って計算します。
XIRR関数を使った利回り計算
XIRR関数を使って、年利を出してみました。
・税引き前年利→1.71%
・税引き後年利→1.36%
税引き前の予定年利は2%でしたが、上記のような結果となりました。
3・4回目の配当を考慮してないので、若干低めの年利がでますね。
予定通り4回目の配当が出たとしたら、税引き前の年利が1.98%でした。
fundsファンド:リースバック事業「あんばい」ファンド#5
※funds リースバック事業「あんばい」ファンド#5より
またまた同じやつですね。
他の新規ファンドよりも、実績のある方がデフォルトの可能性が低いと判断し投資してみました。
・運用予定と実績
運用期間は約12ヶ月、税引き前の予定利回りは2%です。
投資金額は10万円、ファンド終了後の配当金合計は1928円です。
下記の表が、配当予定と実績の一覧表になります。
No. | 分配日 | 分配金額(元本+利益) | 源泉徴収税額 | デポジット口座入金額 | |
1 | 予定 | 2020/5/25 | 0円+416円 | 84円 | 332円 |
実績 |
2020/5/25 |
0円+416円 | 84円 | 332円 | |
2 | 予定 | 2020/8/25 | 0円+504円 | 102円 | 402円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
3 | 予定 | 2020/11/25 | 0円+504円 | 102円 | 402円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
4 | 予定 | 2021/2/25 | 100,000円+504円 | 102円 | 100,402円 |
実績 | 分配前のためデータ無し | ||||
合計 | 416円 | 84円 | 332円 |
配当金は約3ヶ月ごとに、予定通りデポジット口座に振り込まれました。
予定通りの配当ですが、まだ運用中のため1回しか配当を貰ってません。
とりあえず今のところは順調といったところでしょうか。
コロナショックで予定が遅れるかなと思ってましたが、予定通りでした。
さすが安定のfundsといったところでしょうか。
・ファンドの詳しい利回り計算
税引き前と税引き後など、正確な利回りについて計算したいと思います。
・投資期間 101日
・投資元本 10万円
・税引き前配当金 416円
・税引き後配当金 332円
まだ運用が終了してないので、1回目までの配当で利回りを計算します。
1回目の配当の時に元本が返ってきたと仮定してXIRRを使って計算します。
XIRR関数を使った利回り計算
XIRR関数を使って、年利を出してみました。
・税引き前年利→1.51%
・税引き後年利→1.21%
税引き前の予定年利は2%でしたが、上記のような結果となりました。
2・3・4回目の配当を考慮してないので、若干低めの年利がでますね。
予定通り4回目の配当が出たとしたら、税引き前の年利が1.98%でした。
fundsファンド:EL FAROファンド#1
※funds EL FAROファンド#1より
東証JASDAQ上場企業である、株式会社明豊エンタープライズの募集ファンドです。
マンション建造のためのファンド、つまり不動産系のファンドですね。
東京都世田谷区に、4階建てのワンルームマンションを建てるための資金を工面することを目的としたファンドです。
運用期間が5ヶ月という短さに惹かれて投資することにしました。
・運用予定と実績
運用期間は約5ヶ月、税引き前の予定利回りは4%です。
投資金額は15万円、ファンド終了後の配当金合計は2202円です。
下記の表が、配当予定と実績の一覧表になります。
No. | 分配日 | 分配金額(元本+利益) | 源泉徴収税額 | デポジット口座入金額 | |
1 | 予定 | 2020/7/22 | 150,000円+2,202円 | 449円 | 151,753円 |
実績 |
2020/7/22 |
150,000円+2,202円 | 449円 | 151,753円 | |
合計 |
|
2202円 | 449円 | 151753円 |
満期一括のファンドのため、配当金と同じタイミングで元本も返ってきました。
1日の遅れもなく、1円のズレもなく完璧な仕事ぶりでした。
利回りは4%ですが、運用期間が短いので少なく感じますね。
まぁ、眠ってたお金をさくっと預けて、さくっと稼いだという感じですかね。
・ファンドの詳しい利回り計算
税引き前と税引き後など、正確な利回りについて計算したいと思います。
・投資期間 135日
・投資終了後から振込までのラグ 22日
・投資元本 15万円
・税引き前配当金 2202円
・税引き後配当金 1753円
投資期間は135日ですが、運用終了後から22日後に元本と配当金が入ってきたので、運用期間は157日としてXIRRを使って計算します。
XIRR関数を使った利回り計算
XIRR関数を使って、年利を出してみました。
・税引き前年利→3.47%
・税引き後年利→2.76%
税引き前の予定年利は4%でしたが、上記のような結果となりました。
XIRRの特性上、1回目の配当までの期間が長いのでかなり低い値が算出されました。
満期一括よりも、毎月配当の方がXIRRでの利回りの値は高く出ます。
早く配当を貰えれば、それを再投資して複利の効果を高められますからね。
金融商品の利回りによっては、100年後に100万円貰うよりも明日に1万円貰う方が価値が高いということですね。
運用終了から振込までの22日のタイムラグを入れなければ、利回りは4.05%でした。
まとめ:ソーシャルレンディングの中ではfundsは信用できる
ソーシャルレンディングでの投資をオススメはしませんが、fundsに関しては投資対象として悪くはないかなという感じですね。
元本割れの可能性も少なく、配当金の分配実績も問題無しです。
投資に回してない遊んでるお金があれば、遊び程度でfundsに投資してもいいかな、って感じですかね。
ソーシャルレンディングのリスクを吟味した上で、投資するかどうかしっかりと判断しましょう。
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