どうも!!ブログ管理人のfujiです。
会社に入社した新入社員にとって、まずは1日でも早く仕事を覚えることが優先事項だと思います。
しかし、仕事を覚えるためだけにアフターファイブや休日までもを犠牲にすることは、あなたの人生を豊かなものにしてくれるとは限りません。
会社に入社してまずやるべきことは仕事を早く覚えて一人前の社員になることではありません。
そこで今回は、新入社員が会社に入社してまずやるべきことについて解説します。
学生ではない、大人になったからこそ自分の人生を豊かで有意義なものにするための取組を実践しましょう。
新入社員の労働マインドをリセット
学生から社会人の一員として立場が変わることで、仕事に対しての意欲や出世したいという気持ちが湧き上がることでしょう。
これからバリバリ仕事を頑張るぞ!!という気持ちは大切なことですが、その気持ちはメディアや世間から植え付けられた偏見です。
仕事を頑張ってお金を貯めて車や家をローンで買い、60半ばまで働き続けることが美徳であるという思想を植え付けられてるだけです。
昭和や平成の頃の価値観は、令和の時代にはミスマッチです。
時代は刻々と流れていき、会社員の取り巻く環境も変化し続けてるのです。
環境の変化に柔軟に対応できるように、植え付けられた価値観を脱ぎ捨て現状を冷静に把握しましょう。
1社で定年退職を迎える時代ではなくなった
令和の時代においては、新入社員として入社してそのまま定年退職を迎えることはありえないでしょう。
現に大企業の筆頭であるTOYOTAの社長や経団連の会長が「終身雇用制度を維持していくのは難しい」と宣言してます。
グローバル化による外資との競争激化や日本の人口減少による内需の低下により、今後はより一層シビアな企業経営を迫られます。
企業存続のためには毎年フレッシュでイキの良い新入社員を雇用しつつも、コスパの悪い40代の社員の解雇が進んでいくでしょう。
低コストで労働力の大きい20〜30代を使い倒して40代で捨てていくというスタイルが定番化する将来もありえます。
会社に入社してバリバリ頑張って課長や部長というステップを踏んで、40代後半から定年までぬくぬくと働くということは実現できないでしょう。
コストの高い管理職の方が先に首を切られる可能性もありますね。
平社員でも管理職でも終身雇用で守られるという未来はないのです。
会社員だけでは豊かな人生を送ることはできない
40代で首切りに合わないように、一生懸命会社に貢献しても給料は微々たるものです。
給料が上がらないどころか、消費税の増税や社会保険料の負担が増えることで実質的には給料がこれからも下がっていくでしょう。
また、日本はデフレであると嘆かれてますが、水面下ではジワジワと物価が上がっているのです。
実感が湧かないかもしれませんのでスーパーをイメージしてみてください。
10年前と今では、スーパーで売ってる商品の値段はそんなに変わってません。
しかし、中身の量が明らかに減っていってるのです。
下記のTwitterでは商品の減量具合を細かく書いてくれてます。
私が小さい頃のポテチは100グラム100円くらいだったと思いますが、今は60グラムで100円くらいですよね。
値上げをしないで乗り切る企業努力かもしれませんが、その背景には原材料の高騰や消費増税の影響など色々な要因が絡んでます。
実質的には物価が上がっていると言って良いでしょう。
給料は全然上がらないし増税などにより物価が上がっていくこの状況を、俗にスタグフレーションと言います。
インフレーションとは景気が上向き賃金が上がることで、需要が高まり物価が上がります。
逆にデフレーションとは供給過多になり物価が下がり、利益が少なくなるので賃金が下がります。
インフレやデフレは良いところもあれば悪いところもありますが、スタグフレーションは悪いところしかありません。
給料が少なくなるのに物価が上がっていく、生活者にとっては最悪の状態なのです。
つまり日本において会社員1本で勝負している人には、普通の生活すらままならない状況であるのです。
年金が貰えるかも怪しい将来
2014年の日本の人口は約1億2千万人ぐらいで、そのうち65歳以上の人口は3300万人です。
20〜64歳の現役世代2.2人で、年金受給層である65歳の人1ひとりを支えてることになります。
これが2025年には現役世代1.8人で年金受給層1人を支えることになります。
とてもではないけれど支えてる状態ではないですね。
しかも社会保険料の4割は国や地方自治体の負担になってます。
つまり、借金で支えてることになります。
※財務省-2025年、高齢者1人を現役世代何人で支える? より
このような財政が逼迫してる状況で、今年の新入社員が定年後に年金を貰えるところを想像するのは難しいですね。
しかもつい最近、年金制度の改革法案が閣議決定され、60〜70歳の間で受給開始期間を選べたのを75歳まで遅らせることが可能になりました。
※公的年金、75歳から受け取り可能に 改革法案を閣議決定ー日本経済新聞より
国はルールを変えるときは少しづつ変えてきます。
消費税も30年という時間をかけて10%まで上がってきました。
そのうち年金支給開始は75歳からという改悪もあり得るでしょう。
その下準備として企業は社員を70歳就業を努力義務とする「高年齢者雇用安定法」が改正されました。
将来の日本では老後も働き・税金を納め・年金を貰うことなく人生を終えるのがスタンダートになるかもしれませんね。
貰えても雀の涙の金額では生活できないので、人生100年死ぬまで労働者でしょう。
新入社員がまずやるべきこと:キャリア編
世間やメディアに植え付けられた偏見を解いてもらうために長々と話してきましたが、ここからが本題ですね!!
偏見を踏まえた上で新入社員が入社してまずやるべきことについて解説します。
まずは、定年までのキャリアを確実なものにするためのやるべきことについてです。
何も考えずに目の前の仕事に没頭するだけでは45歳で首切り必至ですからね。
入社3・5・10年目の先輩社員を観察しよう
入社してまずやることは、先輩たちの観察です。
3・5・10年目の先輩社員をピックアップして観察してみましょう。
新卒で入社したあなたもいずれは先輩のような社内ルートを辿っていきます。
年々環境は悪くなっていく一方なので、先輩方のルートがあなたが歩むルートの上限と考えて良いでしょう。
それぞれの先輩を観察する時のポイントとしては
・スキルアップ
・ステップアップ
・給与
これら3つについて観察しましょう。
・スキルアップ
3・5・10年目の先輩たちの仕事でのスキルはどうでしょう。
歳を追うごとにスキルが向上してますか?
そのスキルは他の会社でも活用できるスキルですか?
社内でしか活用できない専門性の高すぎるスキルは高度なスキルではありません。
他の会社で活用できなければあなたの市場価値は高くなりませんし、いざ首切りにあった時に路頭に迷う可能性があります。
また、スキルの向上が歳を追うごとにみられないのなら、その会社の社員育成の体制が不十分であると言えます。
社内で経験を積ませる体制やジョブローテーション、資格取得のフォロー等が無い会社であると言えます。
世の中の役に立たない専門性の高すぎるスキルばかり身につき、年次を重ねてもスキル向上が見込めない会社は要注意です。
社内で仕事ができるようになっても、あなたの市場価値は上がっていきません。
世の中の物差しであなたを測った時に成長できる会社であるかどうかを見極める手段として、先輩方のスキルを観察してみましょう。
・ステップアップ
3・5・10年目の先輩たちのステップアップはどうでしょう。
部署移動であったりチームリーダーや主任、係長などの役職登用は順調でしょうか?
3年目と10年目の先輩が、同じ立場で同じ業務をこなしてるなんてことはないですか?
地位や業務内容の流動性が低い会社では、役職ポストの枠が少なかったり人材不足によってジョブローテーションができない動脈硬化のような状態であると言えます。
そのままその会社に在籍しても、出世どころか同じ業務を同じ立場で延々やらされるでしょう。
役職登用や立場の変化などの経験によって、後輩や部下のマネジメント能力や他部署や社外との調整能力が鍛えられます。
これらの能力は勉強して身につけるには難しく、経験が一番の勉強方法になります。
ステップアップが乏しい会社では出世できないどころか、年相応の能力すらも身につけることが難しいでしょう。
先輩たちがプロジェクトチームのリーダーであったり、係長などの役職登用が年次相応にされてるか観察しましょう。
・給与
3・5・10年目の先輩たちの給与はどうでしょう。
求人募集時のモデル給与は、各種手当込みであったり残業代を加味したものになります。
リアルな給与実態をリサーチしましょう。
先輩方にお金の話をストレートに聞くのが難しい場合は、就業規則で給与体系を調べてみましょう。
給与の上がり方や、高評価をもらった時のインセンティブについての記載があるはずです。
給料が少なかったり、年次を重ねても上がる見込みのない会社であるかどうかの見極めが大切です。
残業や各種手当で賄ってるパターンもあるので、基本給を先輩や就業規則を活用してあなたの会社の実態を調べましょう。
給与が少ない・上がる見込みがない会社に居続けても、豊かな人生は送れませんからね。
転職の準備をする
転職を決意してから転職の準備をするのは遅すぎます。
入社式が終わった次の日くらいから転職準備をするくらいでないといけません。
最近では、即戦力の中途採用を強化してる企業もそこそこ増えてきました。
海外ほどではありませんが、少しづつ転職が当たり前になっていってます。
待遇の良い求人や興味のある業界の求人など、常に転職についてアンテナを張っておかないと、いざ転職を決意した時の初動が遅くなります。
今の会社で働きつつも、好条件の他企業が現れたらすぐに乗り換えるくらいの感覚でOKです。
第二新卒の期限間近で行動し始めても、期限が切れて第二新卒ブランドを使えなくなる可能性もありますからね。
また、転職サイトに登録したらすぐに転職しなければならない、というわけではありません。
転職サイトエージェントとの面談等で、自分の転職市場における人材価値を知ることができます。
人材価値を知れば何が足りないのか、どのようなスキルを身につければ良いかなどの目印ができます。
最初の一歩は自分の価値を知ることから始めましょう!!
スキルを身につけ人材価値を高める
転職するにしても、副業で稼ぐにしても個人スキルの取得は必須です。
個人スキルがあれば首切りに合った場合にでも、次の会社を早く決めることができたり、フリーランスとして個人で戦うことも可能です。
会社に依存しないためにも、スキルを身につけ人材価値を高める必要があります。
具体的にどのようなスキルを身につければ良いかは、AIを管理する側のスキルかAIに代替されないスキルが今後人材価値の高いスキルであると言えるでしょう。
・AIを管理する側のスキル
PayPayなどのQRコード決済やアマゾンGOのような無人コンビニなど、技術革新により快適な生活を送ることができます。
これらのITやAIの進歩によってどんどんヒトの労働力は要らなくなっていきますが、それらをメンテナンスするプログラマーなどの人材は今後も需要は右肩上がりです。
ITと関係なさそうな企業でも省人化を目的にAIやITを駆使しています。
中国の新幹線車両は簡易的な検査であれば、カメラのついたロボットアームが車両を点検して異常の有無をAIが判断するそうです。
プログラミングやウェブデザイン、ライティングなどが得意になれば、クラウドワークスなどで案件を獲得し自分の力で稼ぐことができます。
プログラミングの独学学習なら、ビジネス系YouTuberのマコなり社長が運営するテックアカデミーが有名ですよね!!
第13回日本e-Learning大賞、プログラミング教育特別部門賞の2つの賞を受賞するほどの優良なプログラミングスクールなのでオススメです!!
これからはAIやITを巧みに使いこなし、それらをメンテナンスできるスキルが人材価値の高いスキルと言えるでしょう。
・AIに代替されないスキル
パソコンでのデータ集計や解析などのルーチンワークは、AIが得意とする分野で人間に勝ち目はありません。
しかし、AIもまだ万能な存在ではなく、苦手な分野もあります。
AIに代替されない分野としては
・クリエイティブ(発想)が求められる分野
・人間の心に訴えかける分野
の上記二つの分野だと考えます。
クリエイティブ(発想)が求められる分野
クリエイティブな分野とは具体的には作家や芸術家、新たな業務を企画したりする0から1を創り上げることです。
過去の膨大なデータを解析することが前提のAIには、何もないところから何かを作ることはまだ苦手な分野であります。
人間の想像力は計り知れない可能性に秘めてます。
それらをAIで代替することはしばらくは難しいでしょう。
人間の心に訴えかける分野
人間の心に訴えかける分野とは具体的には教師やインストラクター、営業やコンサルタントなどのお客様に合わせた最適なサービスを提供する分野のことです。
お客様一人ひとりに合った最適なサービスを瞬時に提供しなくてはなりません。
同じお客様でも、心理状態や解決したい悩みなど様々な条件が複雑に絡み合うことで対応方法は変わってくるでしょう。
それにヒトは無機質なロボットや画面越しのAIに心を開くことはないでしょう。
ヒトの気持ちは同じヒトにしか分からないのです。
心理カウンセラーやバーテンダーなんかは最も代替されにくい職業と言えるでしょう。
新入社員がまずやるべきこと:資産運用編
定年までのキャリア形成のためのまずやるべきことについて解説してきました。
しかし、どれほど高待遇な会社に務めようとも、それだけでは豊かな人生を送ることは難しいです。
働いて稼いだお金を運用することが大切です。
資産運用をしっかりとしていけば、あなたが寝てる間にもお金がお金を稼いでくる仕組みを作ることができるのです。
また、短期的な株の売買などのトレードは素人が手を出すと痛い目を見ますが、20〜30年スパンという超長期的な投資は素人でも結果を出すことが可能です。
時間と複利の効果を味方につけるコツコツ長期投資をすれば、それなりの資産を作ることが可能です。
積立NISA口座を開設しよう
コツコツ投資の王道手法としては積立NISAがオススメです。
1年間に40万円を上限にお金を投資することができ、投資した年から20年間の間で売却益がでた場合は非課税になります。
また積立NISAの新規に投資できる期間は2037年まででしたが、制度改正により2042年まで延長できることとなりました。
20年という非課税期間は変わらないので、ある時点においての最大運用額は800万円と変わりません。
しかし2020年に運用開始すれば、非課税の恩恵を受けれる合計運用額は880万円となります。
非課税の恩恵を受けなければ利益の約20%が税金で取られていくので、投資を始めるならまずは積立NISAからです。
積立NISAで購入できる投資信託商品は、金融庁が認めたものだけになります。
とんでもないゴミ商品が混じってる可能性は低いです。
そういう観点からも投資初心者だからこそ、積立NISAを最初に始めるべきなのです。
ただし、全ての投資信託商品が優良であるとは限らないので、しっかりと勉強して商品を選びましょうね!!
企業型or個人型確定拠出年金口座を開設しよう
節税メリットの大きい確定拠出年金も開設する価値は大いにあります。
個人型と企業型がありますが、勤めてる会社に企業型確定拠出年金制度があるならそちらを選択しましょう。
企業型であれば口座管理費等を会社が負担してくれたりしますので少しお得です。
個人型なら月額23000円、企業型なら月額55000円を上限に投資信託商品を購入することができます。
掛け金は全額控除対象になり、所得税や市町村民税が減額されます。
掛け金の分だけ年収が下がるというイメージですね。
60歳まで投資信託を売却して現金を手に入れることはできませんが、売却時の利益に対しての税金は一切かかりません。
掛け金が全額控除になり、しかも運用益に税金が一切かからないなんて優秀な制度ですね。
60歳以降の受け取り時に全額課税対象ですが、退職金控除をうまく活用すれば税金を最小限に抑えることも可能です。
60歳以降にならないと引き出すことができませんが、節税メリットと超長期投資スタイルを考えれば、引き出せない強制力が逆にありがたい感じではありますね。
家計簿管理をしよう
1ヶ月の支出と収入を記録した家計簿をつけることはとても大切なことです。
これをやらない人には、いつまでたってもお金が貯まっていかないでしょう。
家計簿なんてなんだかダサいなぁ、と思う人もいるでしょうが、企業でいうなら財務三表の損益計算書(P/L)に当たります。
大企業が損益計算書を適当に丼勘定で作ってないですよね?
入社1年目の新卒社員だからこそ、スタート時に家計簿管理を取り組むべきなのです。
ヒトはキリの良いタイミングでしか一歩を踏み出せませんからね。
ここで開始出来なければいつまで経っても行動できないでしょうね。
家計簿をつけることの大切さについては過去記事で詳しく開設してるので、参照してみてください。
また、1ヶ月の収支管理である家計簿と同時進行で、貯金額や資産運用額についても管理するようにしましょう。
財務三表で言うなら貸借対照表(B/S)ですね。
金融資産の総額を把握することで、どのくらい資産運用に回しても良いかなどの将来の計画が立てやすくなります。
自分がどのくらいの貯金額を持ってるかを把握できてないのに、投資をしようなんて思えないですよね。
車の速度計の針が動いてないのに、アクセルを踏み続けるのが怖くなるのと一緒ですね。
自分の金融資産の見える化はとても大事なことなのです。
まとめ:新入社員だからこそ最初のスタートが肝心
学生から社会人という一つステップが上がったタイミングだからこそ、人生を豊かにするための行動が大切です。
世間や会社はあなたのお母さんではありません。
自分で考え行動していく力、会社という看板がなくても稼げる力こそが人生100年時代を生き抜くための必須スキルなのです。
今この瞬間があなたの人生で一番若くエネルギーのある瞬間なのです。
明日やろうではなく、今日、今から人生100年時代を生き抜くための行動を始めましょう!!!
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