どうも!!ブログ管理人fujiです。
予備自衛官補の訓練日数は50日間もありますが、1段階・2段階・3段階と自動車学校のように段階分けがされてます。
3段階訓練ではI・J課程の10日間となります。
3段階訓練ではついに64式小銃による実弾射撃が始まります。
命に関わる危険な訓練なので班長たちもそれなりに厳しく指導しますが、I・J課程の10日間を乗り越えれれば長かった予備自衛官補50日訓練も修了です。
心残りのないように万全の状態で10日間を満喫できるように、3段階訓練のポイントをこの記事で押さえておきましょう。
予備自衛官補3段階 訓練内容
※陸上自衛隊:予備自衛官補の教育訓練より
予備自衛官補3段階訓練は、I・Jの10日間となってます。
訓練の主な内容は以下のようになってます。
・J:200m射撃
となってます。
訓練を受ける順番としてはI→Jとなります。
ついに予備自衛官補訓練のメインディッシュである実弾射撃訓練が始まります。
射撃がしたいがために予備自衛官補になった方も少なからずいるでしょう。
日本国内で一般人が合法的に実弾射撃ができる数少ない機会ですからね。
しかし、実弾を触るということは命の危険に関わる可能性があるということでもあります。
今までの訓練以上に班長たちの厳しい指導が待っていることでしょう。
実弾射撃をする前の、射撃姿勢の予習から班長たちの指導の熱も高まってます。
無駄な指導やゲキを喰らわないように、しっかりとこの記事でポイントを押さえておきましょう。
1・2段階の訓練攻略法についての記事も書いてますので、下記を参照してみてください。
予備自衛官補訓練:I課程訓練
I課程訓練では、25m射撃と戦闘訓練の練度判定が待ってます。
初の実弾射撃で緊張するでしょうが、I課程が終わったら残りはJ課程の200m射撃となりますので、射撃のコツを少しでも得れるように挑みましょう。
・戦闘訓練練度判定
I課程訓練では射撃の前に戦闘訓練の練度判定があります。
2段階F課程訓練で学んだことを発揮しましょう。
駐屯地にもよりますが、野外演習場があるところはそこで戦闘訓練の練度判定を行います。
予備自補の訓練の中では大規模な訓練なので、中隊長が見学にくることがあります。
いわゆる検閲みたいな感じですね。
練度判定といえどもペーパーテストみたく明確な点数付けがされるわけではないので、一生懸命声出して頑張っていきましょう。
戦闘訓練の基礎的なことについては、2段階攻略法の記事に書いてるのでそこでチェックしてみましょう。
・25m実弾射撃
J課程での200m実弾射撃の予習として、I課程では25m実弾射撃を行います。
25mといえども、正しい見出し、正しい姿勢、呼吸の3つを押さえないと的にすら当たりませんからね。
25m射撃では下の写真のような的が3つ横一列に並んでおり、伏せ撃ち9発、伏せ撃ち5発、膝撃ち5発の合計19発を撃つことになります。
私の伏せ撃ち5発の点数は11点ですね。控えめに言ってカスですね。
最初の伏せ撃ち9発は、3発入り弾倉を3つ作ります。
3発撃つごとに弾痕を確認し、クリックの調整等をおこないます。
伏せ撃ち9発は射撃の調整を行う点検射ということになります。
本番は伏せ撃ち5発、膝撃ち5発になるので、点検射でしっかりと射撃の音と衝撃に慣れておきましょう。
銃尾を肩にしっかりと押し付けて姿勢を保持しますが、射撃の振動が肩に直撃するのでそこそこビックリします。
実弾射撃の大まかな流れ
実弾射撃は駐屯地外の射撃場で行います。
予備自衛官補訓練では射撃場は駐屯地外にありますが、予備自衛官訓練であれば屋内射撃場を設けてる駐屯地もあるようです。
3トン半で移動し射撃場についたら、射撃姿勢の再確認の意味も込めて姿勢訓練を行います。
射撃への準備が完了したら以下の流れで射撃を行います。
・待機線で待機、班長による隊容検査
⇩
・弾薬受領場で弾薬受領し拇印を押す
⇩
・弾薬受領したら待機線で待機
⇩
・前の組の射撃終了後、射撃線まで移動
⇩
・射撃線にて弾薬を弾倉に弾込め
⇩
・射撃実施し終了後は待機線まで移動
⇩
・弾薬受領場に薬莢返納し、待機線で待機
大まかですがこのような流れですね。
25mでも200mでも射撃要領は上記のような感じです。
隊容検査とは、訓練に耐えうる状態であるかの検査を班長が行います。
服装の状態であったり、耳栓をつけてるか、気勢が充実しているかなどです。
射撃に限らず、10キロ行進や戦闘訓練練度判定などの大きな訓練の前には隊容検査が実施されます。
予備自衛官補:J課程訓練
予備自衛官補50日訓練の最終課程であるJ課程訓練では200m射撃が訓練のメインになります。
そのほかの訓練内容は、訓練用手榴弾投擲や地方協力本部の広報官との面談や事務手続きなどですね。
やはりJ課程で気合いをいれるのは200m射撃でしょう。
現役自衛官と同じ要領で射撃の点数を出すので、訓練の成果を班長たちに見せつけるチャンスですからね。
・200m実弾射撃
25m射撃では紙製の的でしたが、200m射撃では弾痕をセンサーで感知して画面で表示してくれます。
一応200m先に人型の的はありますが、弾痕なんて見えませんからね。
センサーに反応させるために、銃口を地面においたセンサー上に合わせる必要があるので、センサーの位置を考えて射撃姿勢を取りましょう。
200m射撃は伏せ撃ち、膝撃ち合計で38発を射撃することになります。
内訳としては伏せ8発、伏せ5発、膝5発、伏せ5発、膝5発、伏せ5発、膝5発となります。
最初の18発が点検射になりますね。
点検射でも点数としては画面に表示されます。
200m射撃の点数は伏せ撃ち25点、膝撃ち25点の50点満点になります。
的の真ん中が5点で、そこから外に向かうにつれて点数が下がっていきます。
現役自衛官であれば40点後半を叩き出すのでしょうが、予備自衛官補であれば30点後半で凄い部類に入るでしょう。
私の場合は伏せ撃ち19点、膝撃ち7点の合計26点でした。
・伏せ撃ち
・膝撃ち
膝撃ちの方が射撃が安定しなくて難しいので、射撃姿勢の練習では膝撃ちをしっかりと行っておきましょう。
・広報官との面談
訓練最終日の昼ぐらいから地方協力本部の広報官との面談があります。
このタイミングで予備自衛官任官辞令書と予備自衛官手帳を貰えます。
そのほかにも予備自衛官任官の手続きであったり、今後の予備自衛官訓練の説明などもあります。
広報官は予備自衛官や即応予備自衛官などのルールに精通している方なので、分からないことはどんどん聞いて不安を解消しておきましょう。
予備自衛官に任官した年度は、予備自衛官の訓練に参加しなくても手当などは貰えます。
その年度は予備自補訓練に出頭してるので免除できるようです。
私は人生経験のために、予備自衛官任官の翌月に予備自訓練に参加しましたけどね。
・予備自衛官補修了見極めテスト
3段階訓練終了のための学科テストもあります。
駐屯地によりますが、勉強時間が与えられるのでしっかりと勉強しておきましょう。
1・2段階は中部方面隊で3段階は西部方面隊の駐屯地で訓練を受けましたが、中部の駐屯地では勉強時間なんて一切与えてくれませんでした。
1・2段階でも小テストは4回ほどあったので、課業後や訓練の休憩の合間で一生懸命覚えてましたね。
訓練参加人数の多い駐屯地は比較的厳しめなので、キツいのが嫌な人は参加人数の少ない駐屯地を選びましょう。
基本的には最寄りの駐屯地しか選べませんが、事情によっては別の駐屯地を選ぶこともできます。
訓練カリキュラムと仕事の都合が合わなかったりとかですかね。
流石に所属方面隊を超えて駐屯地の変更はできませんが、中部にいた時に東部所属の予備自補がいましたね。
よっぽど特殊な事情があったのでしょう。
※陸上自衛隊:予備自衛官の訓練実施場所より
・銃返納式
予備自衛官のA課程訓練で銃授与式を行ったと思いますが、J課程では銃返納式を行います。
64式小銃を返納するだけですが、これをやってる時にいよいよ訓練も終了するのだなぁと感慨深い気持ちになります。
50日間お世話になった64式小銃を、しっかりと気持ちを込めて中隊長に返納しましょう。
・予備自衛官補訓練修了式
50日の予備自衛官訓練修了書の交付と訓示を大隊長より受けます。
駐屯地にもよるのでしょうが私の場合は戦闘服での式でしたが、この式で自衛隊の制服を着ることができます。
※自衛隊プレミアムブライダルより
陸上自衛隊は平成30年の3月より制服のデザインが変わってます。
左が旧デザインで右が新デザインになります。
個人的には昔のデザインの方が色合いが好きですね。
修了式が終われば後は帰るだけなので、思い残すことのないように同期や班長等と絡んでおきましょう。
予備自衛官補3段階 マストアイテム
訓練を快適に楽にこなせれるようにするには、アイテムを準備しておくことが大切です。
3段階の訓練では耳栓と肘サポーターが必須アイテムですね。
必要なアイテムについては過去記事で詳しくまとめてるので参照してみてください。
予備自衛官補3段階 ワンポイントアドバイス
3段階訓練のポイントについていくつか解説します。
目が悪い人は眼鏡をしっかり準備しよう
生活する分には問題ないので眼鏡かけてなかったり、乱視があるけど普通の眼鏡だったり、何年もメンテナンスをしてない眼鏡をかけてたりとしてる人がいるでしょう。
それでは射撃の時に見出しができませんよ!!
200mなんて目が良くても若干ぼやけるので、眼鏡の調整や新調しておきましょう。
私は乱視が年々ひどくなってましたが、10年前のゴミ眼鏡を使ってて見出しが全くできませんでした。
びっくりするくらい的がピンボケしますからね。
乱視の人は特に照準を合わせるのに苦労するので、乱視用に眼鏡を調整しておきましょう。
射撃は力を使いすぎないように
25mでは19発、200mでは38発の実弾を射撃します。
しかし、点数に関係するのは最後に撃つ伏せ5発と膝5発だけです。
最初から力みすぎては体力が持ちません。
姿勢を保持するのにも、見出しで狙うのにもかなりの体力を消費しますからね。
最初から飛ばしすぎて後半体力が保たないなんてことになります。
気楽にリラックスして挑みましょう。
射撃は狙いすぎたら当たらない、適当にやるくらいがちょうど良いですからね。
まとめ:キツい予備自衛官補訓練だが残り10日と思うと名残惜しい
毎回駐屯地の門をくぐるたびに絶望と早く帰りたい気持ちになってましたが、3段階訓練では名残惜しい気持ちで一杯です。
ベットメイキングや戦闘服のプレスなんか無駄にこだわってやってましたね。
キツい訓練も終わってみれば良い思い出になります。
残り10日間を悔いのないように全力で楽しんでいきましょう。
楽しんで良い思い出にして、この経験を大切な財産としましょう。
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